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映画ノート

スプリング・フォワード/Spring Forward(原題)




スプリング・フォワード(原題) 
2000年(米)
原題:Spring Forward

監督:トム・ギルロイ
出演:ネッド・ビーティリーヴ・シュレイバーキャンベル・スコット
   イアン・ハート
【ストーリー】
公園やリクレーション施設の整備係として働く市職員のマーフは、退職までの期間、刑務所を出たばかりのポールとペアを組むことになる。


3/11から夏時間に移行しました。
夏時間になると、時間が一時間早まる形になり、時計を進めるのですが
このとき「Spring Forward」という言葉を知っていれば、
進めるんだっけ、戻すんだっけ?と迷わずにすみます。
最近の時計やPCなんかは自動的に変わってくれるので便利だけどね。
ちなみに秋には「Fall Back」です。

てなわけで、『Spring Forward』というタイトルの映画があったので観てみました。
ベテラン作業員マーフ(ネッド・ビーティ)と、犯罪者プログラムで公園などの整備の仕事をあてがわれた
刑務所上がりのポール(リーヴ・シュレイダー)が友情を築いていくという話。

なんだろうな、この心地よさは。
感情のコントロールに難があるものの、実は読書家でなんとか人生を立て直したいと願っているポールと
ゲイで病床にある息子を持つ初老のマーフ。
それぞれ父と子として果たせなかったものを抱えた二人が、
互いを理解し、癒し癒される、その様子が優しいんですよね。

特記すべきは、ほぼ全編が公園や森の中といった屋外か、
移動中の車内での二人の会話のみで構成されている点。
生活の描写を100%カットしてるのは潔く、だからこそ思いがけないラストに感動するんですよ。
あー、途中に挿入されたシーンはこのためだったのかぁと、その「してやられた」感も嬉しい。
映画に描かれていない部分を、終わってからあれやこれやと想像し、
つないでいく作業の幸せなこと。

移り行く季節を彩る映像も美しく、
何よりビーティとシュレイダー二人の演技が凄くよかった。

が、、ごめん。日本上陸は果たせてない模様。。