しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】 レザレクション/復活 <未>

イースター(復活祭)をキーワードに、こんな作品探して観ちゃいました。
エレン・バースティンが、事故で臨死体験をしたのち、
人の怪我や病気を治すヒーリング能力を得てしまった女性を演じるスピリチュアルなヒューマン・ドラマ。
タイトルのレザレクション(resurrection)は復活、蘇りを意味し、キリストの復活もこれを使います。

blog_import_566b9e3f85a1c.jpeg
レザレクション/復活
1980年(アメリカ)
原題 Resurrection
監督:ダニエル・ペトリー
出演:エレン・バースティンサム・シェパードリチャード・ファーンズワース
エヴァ・ル・ガリエンス

【ストーリー】
交通事故で生死の境をさまよい、奇跡的に命を取り留めた主人公のエドナ。彼女はそれ以来、手で触れるだけで、病人やケガ人を治す不思議な力を身につける。人々は神の復活のごとくエレナを迎え、時がたつにつれ熱狂的な支持者が増えていく。(映画.comより)




世の中には色んな「ギフト」を持った人がいます。
それは本人の望む、望まないに係わらず備わっている、
あるいは後天的に得てしまうことも多いのでしょう。
映画では『ヒア・アフター』のマット・デイモンとか『デッド・ゾーン』のウォーケンさんね。

この映画で主人公のエドナ(エレン・バースティン)も臨死体験後に特殊な力を得てしまうのだけど
そのことに気づいたエドナは、祖母の「力は人に分け与えるもの」との言葉に従い、
人々の病気や怪我を治すことに力を注ぐんですね。
多くの人はエドナに感謝し、神の再来と信じる人もいる。
けれども、神のように人々を癒すエドナを良く思わないものも出てくる。
牧師はエドナを悪魔的と呼び、その息子で、ドナの恋人となるカル(サム・シェパード)も
自分の力を神によるギフトだと認めないエドナにストレスを感じ、心のバランスを崩していく・・。

ふむ、個人的にはこの宗教との摩擦をどう捉えるべきなのか判りにくかったんですよね。
宗教を描いているようで、宗教の懐の狭さも描くという
これはキリストの受難にも通じるのかな。

blog_import_566b9e40ef1d7.jpeg


湧き上がってくる愛の思いに従う聖母のようなエドナを演じたバースティンは
アカデミー賞主演女優賞にノミネート
エクソシスト』のバースティンが神の再来とも言うべき役を演じるというのも面白いですよね。
エドナの祖母パールを演じたエヴァ・ル・ガリエンス助演女優賞にノミネートされていますね。
83歳でのノミネートは当時としては最高齢だったのだとか。
エドナを愛し支えるパールばあちゃんのキャラクターが奥深く、最高でした。

これも今のところビデオのみ。
★★★☆