しまんちゅシネマ

映画ノート

ウォーターパニックもので涼もう!『シャーク・ナイト』

暑い夏を乗り切ろう!
ってことで、涼しくなる映画特集第一弾は湖で涼み
恐怖に寒くなってもらいましょ。
凶暴なサメに襲われる若者たちの戦慄の一夜を描く『シャーク・ナイト』!





シャーク・ナイト
2011年(アメリカ)
原題:
Shark Night
監督:デヴィッド・R・エリス
出演:サラ・パクストンダスティン・ミリガンクリス・カーマックキャサリン・マクフィー



美しい水と緑に囲まれたクロスビー湖には、毎年夏に裕福な都会の若者たちがバカンスに訪れる。
ある夏、大学生サラと6人の仲間たちが湖にやってくるが、そこには本来いないはずのサメが解き放たれていた。


大学生6人のグループが湖にバカンスにやってきたって設定からすでに
『13金』や最近では『キャビン・イン・ザ・ウッズ』を連想させますが
加えて最初に立ち寄る釣具屋のローカルピーポーの不気味さにいや~な予感。

案の定、爽やかに水上スキーを楽しむ若者の背後にサメ!
若者は無残にも片腕を噛み千切られてしまうという、恐怖の幕開け。

幸いグループに医学生がいたことから応急手当てを施し
病院に向かおうとするのだけど、それを阻むものあり!

そもそも、湖なのに何故サメがいるのか?
しかも、種類の違うサメが次々に襲ってくるのは何故か。
そんな謎を放つ本作は、地元出身であるヒロインの過去を絡め、
ちょっぴりミステリー風に仕上げたスリラーでした。





男3人、女3人の若者たちのビジュアルも悪くないし
それぞれに知性も友情もあって、しっかり者の若者揃い。
『ピラニア』風のお色気含みのオバカ映画を期待した人には
ちょっとあてが外れたってことになるでしょうか。
でも、これがなかなかサスペンスフルで、
しっかりスリルを楽しめる作品だったんですね。

それもそのはず、監督のデヴィッド・R・エリスは、『スネーク・フライト』や
ファイナル・デッドコースター 3D』を手がけたホラーの達人。
サメに襲われるシチュエーションの多様さなど見せ場を知ってますな。

謎の答えとなる事の動機の部分も、強欲かつ現代的なところに説得力がある。
単に逆恨みとかだけにとどまらない心のひずみが描かれているのがいい。





ただし、ツッコミどころも目に付く。
まずもって、犯人の準備の部分で、そんなことが可能なのか?という点
高速で走るボートに追いつくほど、サメって速く泳ぐのかとかね。
↑サメと真っ向勝負する人も頑張りすぎであり得ない(笑)

まぁ、でも、そんなツッコミどころもあるのが
こういうパニックホラーの楽しみどころでもあり
真面目な風に作ってるけど、所詮はコミカルな部分も忘れていないのは
ラストシーンを観ても明らか。
ヒップホップなエンドロールも楽しいので、最後まで御鑑賞あれ。

★★★☆