しまんちゅシネマ

映画ノート

ロックアウト

美女祭り中ですが、中休みに日本公開の作品いっときます
リュック・ベッソンが脚本・製作を務めた近未来SFアクション『ロックアウト』を観ました。



ロックアウト
2012年(フランス)
原題:Lockout
監督:ジェームズ・マザースティーブン・レジャー
出演:ガイ・ピアースマギー・グレイス、ビンセント・リーガン、ジョセフ・ギルガンピーター・ストーメアレニー・ジェームズ



2079年。「宇宙のアルカトラズ」と言われる脱獄不可能な刑務所「MS-1」は、コールドスリープによって500人の囚人の完全管理が行われていた。しかし、ある事件をきっかけに囚人全員が目覚め、刑務所は最悪の要塞と化す。元CIAエージェントのスノーは、人質となった大統領の娘を救うため、単身で監獄に送り込まれる。

海に囲まれたアルカトラズが脱獄不能と謳われた時代は、今は昔
本作の舞台となる2079年には、人類は宇宙空間にアルカトラズを作っちゃった。
しかも囚人をコールドスリープという技術で眠らせて管理しようというのだから、まず発想がユニークです。

人質となった大統領の娘の救出というミッションに白羽の矢が立ったのが
ワケありエージョントのスノー(ガイ・ピアース)。
映画はスノーの活躍を描きつつ、彼が係わったとされるエージェント殺害の真相を明かす作り・・・
なんですが、この辺りの描き方が薄いので、冒頭スノーが死に物狂いで奪おうとしたブリーフケースに入っていたものが何だったのかさえも、私にはよく判らなかった(汗)


大統領の娘エミリーのご立派な正義感のおかげで、
スノーがさらなる危険に巻き込まれる様子は『ダイハード』的面白さを生みます。
エミリーを演じるのが『96時間』マギー・グレイスベッソン映画の囚われのミューズですが
今回はギャーギャー泣いてばかりでなく、スノーにも悪態つきまくり。
そんなエミリーの危機を何度も救うガイ君には惚れそうになりました。
でも、その救出方法があまりに非現実的で、ありえんやろと(笑)

終盤の宇宙を舞台にしたアクションはそれなりに見ものです。
けどね、MS-1から帰還する手段が輪をかけてありえんだろ状態(笑)
頼むでベッソンさん。
ま、そんなむちゃくちゃな部分にツッコミを入れながら観るのが正しい見方かもですな。
楽しめたので良しです。