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映画ノート

ロシュフォールの恋人たち




今日のカトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・ドルレアック
美人姉妹をふたり一緒に満喫できるのはあとにも先にもこれだけ
ジャック・ドゥミがメガホンを取ったミュージカル『ロシュフォールの恋人たち』!!






ロシュフォールの恋人たち
1965年(フランス)
原題:Les Demoiselles De Rochefort
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーブフランソワーズ・ドルレアックジョージ・チャキリスジャック・ペランダニエル・ダリュー



ロシュフォールに暮らすドヌーヴとドルレアック演じる美しい双子の姉妹は、
パリでそれぞれの夢を叶えるべく希望に胸を膨らませている。
そんな折、街では恒例の祭りが開かれ、水兵や曲芸師など様々な人が集まり始める。
水兵は絵に描いた理想の人の面影を求め、双子の母親は恋人との思い出を抱え・・ 
それぞれの恋が動き始める。





ドヌーヴとドルレアック主演のミュージカルとあって期待したけれど
正直二人の歌は人並みでミシェル・ルグランの音楽を歌いこなしているとは言えないものの
二人が楽しそうに歌い踊ってくれる姿にはなんだかホッコリで、
パステルカラーのお洋服やインテリアもキッチュで明るく、元気をもらえるんだよねぇ。




技術面を補うのはジョージ・チャキリスジャック・ベランかな。
冒頭の若者たちによる躍動感溢れる歌とダンスにも惹き込まれる。

1965年のロシュフォールの街は中心部分を除けば、古い店舗や壊れかけのビルなども見える
おそらくは鄙びた時代からの復興を遂げようとする街なのかな。
誰もが明日に希望を抱き、いくつかの出会いと旅立ちが交錯する物語がこの街に似合うのだわ。

ミュージカル苦手な私は、どうしても「そこで歌うか?」と思っちゃうし
ドルレアックの恋が成就する瞬間のパフォーマンスも今見るとパロディかと思うくらいにクサいw

それでもホッコリから終盤に向け徐々に高揚感が高まってくるから不思議だ。
最後は大団円にはせず、動き始めたばかりという演出が爽やかな余韻を残し
いつのまにかルグランの音楽に全身包まれ、幸せな気分に浸っていました。

この後ドルレアックは25歳の若さで交通事故で亡くなったとのこと。若すぎる。
ドヌーヴとの共演もっと見たかったね。

★★★★