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映画ノート

ベラミ 愛を弄ぶ男



ベラミ 愛を弄ぶ男(2012)イギリス
監督:デクラン・ドネラン/ ニック・オーメロッド
出演:ロバート・パティンソン、 ユマ・サーマン、 クリスティン・スコット・トーマス、 クリスティナ・リッチ、 コルム・ミーニイ、 フィリップ・グレニスター、 ホリデイ・グレインジャー、 ナタリア・テナ
【ストーリー】
1890年、退廃のパリ。貧しい生活を送るアルジェリア帰還兵の青年ジョルジュ・デュロワ。ある日、彼は偶然にも新聞社に働く旧友と再会し、晩餐会に招かれる。ジョルジュはそこで、上流階級の淑女たちと出会い、身なりを整えた自分の容姿が彼女たちを虜にしていると知る。

文豪モーパッサンの古典の映画化です。
貧しい青年ジョルジュにロバート・パティンソン
彼は周囲の女性の反応から「自分、結構イケてんじゃん」と気づき、
女たちを踏み台にのし上がっていくという話。
「ベラミ」には色男という意味があるらしい。



ベラミに翻弄される女性陣に ユマ・サーマン、 クリスティン・スコット・トーマス、 クリスティナ・リッチ
コンサバなオバサンに一旦火をつけたら面倒だよなぁなクリスティン・S・トーマスなど、
演技派女優たちのパフォーマンスが楽しい。
中でもカッコいいのがユマ・サーマン



書くことで国を動かすほどの力を持ちながら、女性であるがゆえに、実力を認められることはない。
力を発揮するために男を利用する女と、力はないが美貌を武器に女を利用する男ジョルジュとの対比が面白い。
「激しすぎる」ユマ・サーマンとパティンソンの絡みは爆笑ものw

ベラミは女性の敵かもしれないけど、何故か憎めないのは
彼がそうしなければならない理由に同情するからであり
したたかさとナイーヴさの混在するパティンソンの魅力によるものも大きい。
壮大な音楽が、女を踏み台にのしあがる男のドラマを盛り立てるって
なんか不釣合いにも感じるのだけど、そのギャップがまた面白さかなとも思えるから不思議。
個人的には国の動きなどがわかりにくかったのは残念でした。
トレーラー貼っておきます



今週末からの公開です


★★★☆