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映画ノート

エンド・オブ・ホワイトハウス




エンド・オブ・ホワイトハウス(2013)アメリ
原題:Olympus Has Fallen
監督:アントワーン・フークワ
出演:ジェラルド・バトラーモーガン・フリーマンアーロン・エッカートアンジェラ・バセットメリッサ・レオアシュレイ・ジャッドリック・ユーンラダ・ミッチェル
日本公開:6/8~
ホワイトハウスがテロリストに占領され、大統領が人質にとられるという事件が発生。
元大統領専属のシークレット・サービスが孤軍で大統領の救出と、世界の終焉阻止に挑むという話。
邦題から俄かに興味を持って観てみました。




一人テロリストに挑む男マイケル・バニングジェラルド・バトラー
シークレット・サービスとして大統領(アーロン・エッカート)と友人関係にありながら、2年前のあるアクシデントから、今は官邸周辺の警備係となりさがった男です。
プロデューサーも勤めるバトラーは、美味しい役を満喫したはず・・ですが、なんだろうなぁ。
官邸のセキュリティを知り尽くした男というのが今ひとつ生きてこない。
これなら、たまたま居合わせたジョン・マクレーン刑事でもいいんじゃないか。
勿論一度任務を追われた男の意地や、親友とも言える大統領の命を救うためという意気込みを感じられるのはいいのだけど、テロリストとのバトルも銃撃戦が中心で、凄腕といえども多勢に無勢を切り抜けるには説得力に欠けるし、ツッコミどころ満載。
バトラーにブルース的なカリスマ性もなく、ユーモアが足りないのも残念です。(脚本の問題か)

また、大統領不在の中、世界の危機に対峙する様子も既視感は否めないのですが・・
予告もなしに、空から突然の襲撃を受け、一般人がバタバタと死んでいくところなどアクションシーンは迫力。
バトルシップ』や『エイリアンとカウボーイ』など、これまでエイリアンをメタファーに「敵」を描いていたところを、はっきりと「人間」しかも「アジア人」にしたところは斬新で、今そこにありそうな危機も反映していてタイムリーですね。

核を巡る攻防はとりあえずハラハラで、映画として普通に楽しめるレベルではあります。
演技陣では任務に忠実な国防総省長官を演じたメリッサ・レオの上手さが際立ってました。