俺たちニュースキャスター
俺たちニュースキャスター (2004)アメリカ
原題:Anchorman: The Legend of Ron Burgundy
監督:アダム・マッケイ
出演:ウィル・フェレル/クリスティーナ・アップルゲイト/ポール・ラッド/スティーヴ・カレル/デヴィッド・ケックナー
日本未公開
70年代、まだインターネットなんてないこの時代、テレビは最大のメディ
『グッドナイト&グッドラック』でデヴィッド・ストラザーンが扮したエド・マローのように、ニュースの顔は国民にとって世間に通じる大きな存在だったんでしょうね。
本作はサンディエゴのテレビ局を舞台に、おばかなニュースキャスターたちの巻き起こす騒動を描く、ジャズ・アパトー製作のコメディです。
ウィル・フェレルが演じるのは地元テレビ局の人気キャスター、ロン・バーガンディ。
そこに、クリスティーナ・アップルゲイト扮する女性キャスター、ヴェロニカが赴任してきたことから
男社会である、ニュース業界にひと騒動が巻き起こるというもの。
監督のアダム・マッケイはこれが初監督。
この後もウィルと組んで、『タラデガ・ナイト』『俺たちステップ・ブラザーズ』『アザーガイズ~』を監督してます。シモネタに走りすぎない描き方は好み。
新しいものに歯向かい、やがてその実力を認めて受け入れる描き方は、西部劇のそれ。
本作も、女性アンカーマンのニュース業界参入を基軸に、70年代の女性の社会的な地位を垣間見せ、ムーブメントの一環を見せる社会派な一面も持ってます。
ロンとヴェロニカのラブストーリーでもありますね。
共演者は、お天気キャスターにスティーヴ・カレル、レポーターにポール・ラッド、デヴィッド・ケックナー
などコメディ系の楽しいメンバーが笑わせてくれます。
カメラマンにセス・ローゲン、JBやティム・ロビンスなどノンクレジットの面々も豪華。
言葉を喋るウィルのワンちゃん(ワン、ワンだけですがw)の活躍も楽しい。
お約束ではあるけれど、世間に干されて、再び立ち上がるという展開にホロりとさせられたしね。
これは本当に面白かった。続編がますます楽しみになりました。