しまんちゅシネマ

映画ノート

キル・リスト




最近ちょっと変わったホラーなものばっかり観てる気がするなぁ。ま、いいか。
今日はイギリス製クライム・ホラー(←こんなジャンルある?w)
未公開だけど、ちょっと面白い作品でしたよ。
キル・リスト(2011)イギリス
原題:Kill List
監督:ベン・ウィートリー
出演:ニール・マスケル/マイケル・スマイリー/マイアンナ・バーリング/エマ・フライヤー
日本未公開
元兵士の殺し屋ジェイは、8カ月前のキエフでの失敗がトラウマとなり仕事ができずにいた。貯金が底をつき、妻との口論も絶えないジェイをみかねた相棒のガルは、ジェイに新しい仕事を持ちかける。ミステリアスな依頼主から渡された殺しのリストをもとに、次々と暗殺を遂行していくジェイとガルだったが……。(映画.com)




妻(マイアンナ・バーリン)にタラタラと厭味を言われ、まだトラウマが癒えないながらも、8ヶ月ぶりに殺し屋の仕事を再開したジェイ(ニール・マスケル)。ところが一旦仕事を始めると、こいつが滅茶苦茶残酷な手段で相手を始末するんで、相棒のガル(マイケル・スマイリー)はだんだんに嫌気が差してきます。

ジェイの仕事ぶりの異常さはどこから来るのか というのがひとつの疑問
さらに面白いのは、リストに挙げられたターゲットたちが、殺される直前にジェイにお礼を言うこと!
彼らは明らかにジェイが何者かを知っている、ジェイ自身が知らないのに・・
っていう、そういう話なんですねぇ。

説明が少ない映画なので、疑問は完全に解消せず、自分なりの解釈が正解かどうかも分かりません。
それでも「あるもの」が人の業を裁くという描き方に引き込まれました。

思えば伏線はいっぱい仕込まれてます。
まず最初の食事シーン、自分の仕事について紹介するガルの新しいガールフレンド、フィオナの台詞は、映画の全てを物語っているとも言えます。

多くを語らないがゆえにカルトになる作品というのがあるなら、これがそうでしょうね。


殺し屋同士のバディシップ、ブラックユーモアなクライムシーン、
さらに最後は「そっち系?」と ジャンルが色々なのも、グリコ感があって面白かったですよ。
後味はすこぶる悪いですけどね(汗)