しまんちゅシネマ

映画ノート

人生、ブラボー!




今日はカナダ産のハートウォーミングコメディ『人生、ブラボー!』
勿論「ブラボー」繋がり(笑)

人生、ブラボー!(2011)カナダ
原題:Starbuck
監督:ケン・スコット
出演:パトリック・ユアール、 アントワーヌ・ベルトラン、 ジュリー・ルブレトン
日本公開:2013/1/26
大いなる休暇』で脚本を勤めたケン・スコットがメガホンをとったカナダ産コメディです。

42歳、独身のダヴィッド(パトリック・ユアール)は、過去に行った693回の精子提供を通じて、突然533人の子どもの父親だと告げられ、さらにその中の142人の子どもたちから身元開示の裁判を求められる。
資料の中にお気に入りサッカーチームのスター選手の写真を発見したことから、自分の子供たちに興味を持ち始めたダヴィッドは、子供たちを訪ね始め・・



ある日突然、533人の生物学的父親だと知らされた主人公が、子供たちと交流するうちに
たくさんの大切なものを知っていくというお話です。

まず、ダヴィッドを演じるパトリック・ユアールがいいねぇ。
自分の子供を見た瞬間、その表情に子供たちへの愛をいっぱいに滲ませる。
いきなり沸いてきた親心を行動に移す姿も実に微笑ましく、ほのぼのとした可笑しさを醸し出すあたり、この役者さん只者じゃない。

精子提供に関する訴訟の行方など描きながら、子供たちの母親について一切触れず、子供たちの訴えが父親が誰かを知ることに限られているのも、思えばかなり大胆な切り取り方ですが、父と子に的を絞ることで、主人公の父性と成長を際立たせたのはうまいといえるかも。

子供たちがみんなダヴィッドを受け入れるところなどツッコミどころもあるけれど
命を授かることの素晴らしさが描かれ感動。
父親との会話にも、親の無限の愛情を感じほろりとしました。

今自分があるのは、命を与えてくれた親がいたから・・。
親が生きてるうちに感謝の気持ちを伝えればよかったな なんて思っちゃったな。

ちなみにケン・スコット監督によるハリウッドリメイク版が全米で11月に公開されるようです。
主人公にはヴィンス・ヴォーンですか。うーん、このいい人キャラがだせるかなぁ。。
精子バンクに関する法律もちょっと違うだろうし、ゲイ夫婦の需要も多い北米を舞台に
果たしてどんな作品に仕上がっているのか。楽しみに待つとしましょう。

トラックバック一覧

  1. 1. 『人生、ブラボー!』【原題:STARBUCK】('11)

    • [カムサハムニダ]
    • August 29, 2013 23:40
    • 初日レイトショーで観てきました。 久しぶりのおひとり様貸し切り状態でした。。。 良い映画なのになぁ〜 監督は「大いなる休暇」の脚本で知られ、監督としてはこれが2作目のケン・スコット。 カナダの作品ですが、ハリウッドでリメイクも決定したようです(しかもスピ
      banner