しまんちゅシネマ

映画ノート

IMAX 3D:オズの魔法使

 


小津からオズに繋げてみました(笑)

オズの魔法使(1939)アメリ
原題:The Wizard of Oz
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランドバート・ラージャック・ヘイリーレイ・ボルジャービリー・バーク
マーガレット・ハミルトン/ チャーリー・グレープウィン
日本公開:1954/12
大竜巻に巻き上げられた少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)が辿り着いたのは、夢の国オズ。彼女は故郷のカンザスに帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティ目指して出発する。(allcinemaより)

最近はブルーレイ発売に合わせ、往年の名作を一週間限定で劇場公開してくれることがあって、
これもそんな一本。IMAX 3Dで観ました。

まず、30年代にこんなに凝った映画を製作していたことに驚きますね。
広大な風景に見えるものも、実はセットというから凄い。
セピア色からカラーに画面が変わる瞬間は、今見てもオッ!と思うのだから
当時の観客はさぞ心を躍らせたことでしょう。
 


ドロシーは家に帰るため、案山子は脳みそほしさに(ゾンビかw)、
ブリキのきこりは心を、ライオンは勇気をと
それぞれ、魔法使いに願いを叶えてもらうためにエメラルド・シティを目指します。

黄色いレンガの道を歩き始める4人の姿がすがすがしい
おっと、忘れちゃいけないのがドロシーの愛犬トト
んもう、尻尾を振り振り、チョコチョコとドロシーの後を追うこの子が可愛くて可愛くて、
画面の中にいつもトトを探してました。

 
 
 

途中魔女に邪魔されながらも、力を合わせる4人。
案山子は知恵を絞り、ブリキは皆を心配し、ライオンは仲間を助けようと勇気を奮う。
そう、気づけば彼らは求めるものをちゃんと身につけてるんですね。
それらは魔法で手にするものではなく、前向きに努力することで得られる
というオチは、いかにも児童書ですが、じんわりと感動させられます。
幸せは最初から自分の中にあるのだといメッセージに、多くの人が夢と希望を貰ったことでしょう。
世界中で愛され続ける所以ですね。

「HOME SWEET HOME」という、カントリーグッズなどでよく目にする言葉もこれが始まりだったのかな。

始まりと言えば、ジェームズ・フランコ君の『オズ、はじまりの戦い』は
オリジナルをちゃんと踏襲しつつ、視点を変えて描いていたんだなと
今更ですけど、そんなことにも感心したのでした(笑)

3Dの効果は正直それほどでもありません。
タイタニック』もそうだったけど、最初から3D用に作ってないのだから仕方ないですね。
それでも、ジュディ・ガーランドの歌う『オーバー・ザ・レインボー』を聴き
大きなスクリーンで名作を堪能できて満足でした。ミュージカル嫌いも克服できそう。

ってことで、明日はもう一本ミュージカルに繋げておきます。
今日二本目に面白い映画を観たんだけど、それはまた後で。