しまんちゅシネマ

映画ノート

ゼロ・グラビティ




もしも無重力空間に取り残されたら・・・
漆黒の宇宙空間を舞台に、地球生還にかけるクルーの壮絶な闘いを描く『ゼロ・グラビティ
監督は『トゥモロー・ワールド』のアルフォンソ・キュアロン
まさに絶品中の絶品でした!!
ゼロ・グラビティ(2013)アメリ
原題:Gravity
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:サンドラ・ブロックジョージ・クルーニー
日本公開:2013/12/13
地球から60万メートル上空。そこで、誰もが予測しなかった宇宙ゴミによる突発事故が発生。スペース・シャトルの船外ミッションを遂行していたメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、宇宙の無重力空間≪ゼロ・グラビティ≫に放り出されてしまう。(ウィキより)

予告を観て以来心待ちにしていたのだけど、期待を上回る素晴らしさでした。



出演者はジョージ・クルーニーサンドラ・ブロックのほぼ二人。
このベテラン二人が、「死」以外にオプションがないと思われる宇宙空間から
地上への帰還を果すべく、あらゆる力を尽くすわけです。
次々に襲い掛かる難関に息をするのも忘れてしまう
しかし、宇宙空間からの美しい地球の映像や、ユーモアを忘れないクルーニーの存在など
癒しとなるシークエンスが差し込まれ、壮絶なスリラーとのバランスも絶妙。
そしてなによりも、生きようとする人の力強さと地球への郷愁に心まるごと持っていかれるのです。




はじめ、キャストにはナタリー・ポートマンや、ロバート・ダウニーJRが予定されていたようだけどクルーニー、サンドラのコンビで完璧だったと思う。
特にサンドラは最高の演技で、彼女のしなやかな強さにとてつもなく感動させられる。
彼女が宇宙服を脱ぐ瞬間、人間の身体ってなんて美しいんだと思えるんですよね。
さりげないユーモアを表現できるのも彼女ならでは。
某シーンでは『ウォーリー』を髣髴とさせ思わず吹き出しそうになったれど
地球への郷愁という同じテーマを持つ『ウォーリー』へのオマージュがあってもおかしくない。

この宇宙空間の映像は、「ライトボックス」と呼ばれる空間の中での撮影だったよう。
撮影方法について監督のインタビューを聞いてみたのだけど、素人には技術的なものは分かりません。
けれど、本作が映像革命であることは疑う余地がなく、監督のアルフォンソ・キュアロンは天才ですね。

今回IMAX3Dを選んだのは正解。
映像の美しさは勿論のこと、衝撃がじかに伝わる臨場感も抜群でした。
久々に飛んでくる障害物を避けようと身をかわしててしまったしw

宇宙から見る地球の夜明けの映像には言葉を失います。
地球ってこんなにも美しく愛おしいと思わずにいられない。
最高です。オスカー一番乗り間違いないでしょ。

エンドロールでNASAのコントローラーの声がエド・ハリスだったのを知って、ほっこり。