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映画ノート

ジョセフ・ゴードン=レヴィット初監督作品『ドン・ジョン』




今日はジョセフ・ゴードン=レヴィット君の初監督作品『ドン・ジョン(原題)』
スカーレット・ヨハンソンゴッサム賞の女優賞にノミネートされています。
ドン・ファン(2013)アメリ
原題:Don Jon
監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/スカーレット・ヨハンソンジュリアン・ムーア
日本公開:2014/3・15

ナンパにかけては失敗知らずのジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット )を友人たちはドンファンにかけてドン・ジョンと呼んでいる。しかしながらポルノ以上に満足を得ることが出来ないジョンは、今日も一人パソコンの前でお気に入りのサイトを開くのだった。そんなジョンに新たな出会いが。彼に春がやってくるのか?・・

ジョセフ君が脚本と監督を努める本作で、彼はなんと、ポルノ好きのセックス中毒青年を演じています。
友人、家族、車、筋トレ、アパート、教会、ナンパ、エロサイト !!
ジョンの熱中するものをテンポよい繰り返しで紹介する冒頭から掴みはOK

毎日エロサイトを覗いて一人Hしてしまうジョン。
このシーンもテンポよく繰り返し見せることで、いやらしさを感じさせない演出
同じくセックス中毒を描く『シェイム』は鬱々としたドラマだったけれど、本作は全般にライトで
ブラックな笑いを投入しつつも、ジョンの成長を見守る温かい視線を感じるのです。




感心したのは役者の使い方ですね。
ジョン自身ちょっと変な喋り方なんだけど、これがパパ似w
いい女に目がなくてヤンチャな面影を残すパパ、ジョンシニアが
ジョンの将来の姿だろうなぁと思わせる、監督ジョセフ君の細かいこだわりがたまらない。
台詞なしかと思ってた妹に、実にジョンを理解した発言させたり
ジョンの友人二人との関係など、登場人物のキャラを凄く丁寧に描いているのが印象的です。




共演はほかにスカーレット・ヨハンソンジュリアン・ムーア
スカヨハを意外な使い方をしてるのも楽しい。
奇をてらったテーマを選んだかなと思いきや、現代的な交流関係にありがちな問題に迫り
最後には映画のメッセージに温かい気持ちになりました。

劇場を出る際に観客の女性と目が合って、思わず「面白かったね~」
「初監督作品とは思えない、びっくりだよねぇ」などと言葉を交わしましたよ。
とってもチャーミングな一本で満足度高しです。 ジョセフ君グッジョブ!


トラックバック一覧

  1. 1. DVD:ドン・ジョン 現代性あるテーマをあえて書き監督し、そして自分で主演したレヴィットの株、急上昇!

    • [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
    • October 12, 2014 09:34
    • 俳優と思っていたジョセフ・ゴードン=レヴィット(写真:左)が、初監督。 演出は中々のレベル。 オープニングのシンプルなタイトルの見せ方といい、物語の進め方といい、堂に入っている。 そして驚きは、本人が書いた脚本! どんなネタかと思ってみれば... リア...