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映画ノート

『ブラッド・クリーク』:マイケル・ファスベンダーが~w

さて、オスカー特集2日目の今日は 
数々の前哨戦で助演男優賞候補にあがっているマイケル・ファスベンダー(『それでも夜は明ける』)。
今年は今のところ『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャレッド・レトー君を筆頭に
キャプテン・フィリップス』の海賊役バーカッド・アブディさんあたりが強そうなんですが・・
レトー君には異議なしとして、アブディさんの場合、演技というより、そのものに見えたという外観で勝負してるところもあり(笑)それってどうなの?
ってなわけで、私はレトー君とファスを応援します(笑)


 

前置きが長くなりましたが、今日はファスベンダーの作品から2009年製作の未公開ホラー ジョエル・シューマカー監督作品『ブラッド・クリーク』を観てみました。
ブラッド・クリーク(2009)アメリ
原題:Blood Creek
監督:ジョエル・シューマカー
出演:ドミニク・パーセルヘンリー・カヴィルマイケル・ファスベンダー/エマ・ブース
日本公開:未公開
1936年、ウェスト・バージニア州タウン・クリークに住むドイツ系移民のヴォルナー家は、ナチスドイツよりリヒャルト・ヴィルト教授を迎え入れるよう依頼される。


 

ということで、ドイツから鞄ひとつぶら下げてやってくるヴィルトという男がファスベンダー。
彼は歴史学者という肩書きながら実は黒魔術の使い手で、オカルトを利用して世界制覇をもくろむナチスが不思議な力を持つ石碑のある地域に派遣したうちの一人。

それから時は移り、カメラは現代のウェスト・バージニアエヴァン(ヘンリー・カヴィル)の日常を映し出します。エヴァンの兄ヴィクター(ドミニク・パーセル)は2年前から行方不明。失踪時一緒にいたエヴァンは、以来暗い思いでいるんですね。

時代も違うこの二つの物語が、一体どんな風に繋がるのかと不安になりつつ見守ることになるんですが
ある日エヴァンの前に兄が突然姿を現すところから、とんでもなく繋がってしまうんです!

日本のDVDジャケには「ヒトラーがゾンビを開発。ナチス製ゾンビに兄弟が挑む」と説明書きされてるけど、ちょっと違う。細かくは書きませんが、これ「黒魔術」を描くホラーなのね。

B級ゾンビものと決め付けてなめてかかっていたのだけど、これ意外にキャストがいいでしょ。
エヴァンは新スーパーマンヘンリー・カヴィルで、兄ヴィクターは『プリズン・ブレイク』のドミニク・パーセル
何よりも黒魔術の・・なんだろ、研究員?化け物?wにファスベンダーですよ。贅沢すぎ~w

 


さて、ファスベンダーの演技はというと、ヴォルナー家にやってきたファスは怪しくて良かったですよ。
一家の12歳の少女に近づくと、今にも後ろから襲い掛かりそうでドキドキしたし(笑)


ところがね、現在に現れたファスときたら、この風貌で(笑)



 
いや、もう、ファスベンダーが演じてるのかどうかさえ判りませんて!!
台詞も大半は意味不明の呪文を唱えてるしね~。

ま、しかし、古代ゲルマン民族黒魔術への興味もそそられたし、ファスに翻弄される人々の苦悩も描かれ、これ思いのほか面白く観ちゃったのです。

 

この面々なのでアクションもOK、ホラーとしても時にサスペンスフルでゴア度も及第点の手堅いつくりでした。

それにしても売れない頃のファスベンダーはこんなの演じてたんですね。
今なら断るよねぇ。そういう意味では貴重かも。
続編ありきの終わり方だったけど、人気なかったのかな。
こんなファスベンダー見たくないよね。