しまんちゅシネマ

映画ノート

映画:フライト・ゲーム




マレーシア航空機はどこに消えちゃったんでしょう。

 我が家は夫が先週日本に行ってきたので、帰るまではやはり心配でね。
航空機事故やテロに関することを記事にするのもなんか縁起が悪い気がして
7日に劇場鑑賞した本作の記事を今やっと書いてる次第です。
フライト・ゲーム(2014)アメリ
原題:Non-Stop
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソンジュリアン・ムーア/アンソンマウント
日本公開:2014/9/6
 ロンドンに向け飛行中の旅客機内。
航空保安官のビル(リーアム・ニーソン)は「1億5000万ドルを指定口座に振り込まれなければ、20分おきに1人が命を落とす」との脅迫メールを受信。乗客に告げないままに、犯人を捜そうとするが、
やがて20分が経ち・・

『アンノウン』のジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンが再びタッグを組んだ、航空アクション映画です。
 本作は普通のハイジャックものとちと趣が違ってます。
というのも、犯人はメールで要求を伝えるだけで、姿を見せないんですね。
それでも機内で人が死んでいくことから、犯人は乗員乗客の誰かということになり
密室殺人事件的なミステリー要素を帯びてきます。
乗客を守るべく闘うリーアム・ニーソン・・というのは、らしいところなんですが
今回は元工作員でもないためハチャメチャに強いわけじゃなく
人生に悲観しアル中になったという背景のあるニーソンが、窮地の中どう犯人を見つけ、
危機を脱するかというのが見所の一つでした。

 ただね、犯人を最後まで伏せておくってのは諸刃の刃ですよね。
誰もが犯人に見え疑心暗鬼の中、二転三転する展開はいいのだけど、
犯人を主体としたドラマは構築し難いため、
終盤ようやく姿を現した犯人が動機を語ったところで「ふーん」ってなもんでした。
名作の犯罪映画では、犯人は主役に並ぶほどの存在感があって
映画が終わる頃には少し肩入れしたくなるような魅力があったりね。
そこまでいかなくても、『ユナイテッド93』みたいに、犯人の葛藤を描いていると
緊張感も増して面白くなったんじゃないかと思ったり。





 本作はあくまでニーソンさん映画でしょうね。しょぼくてもやっぱり強いし不死身です。
一家に一台、、じゃなくて一機にひとり不死身のニーソンさんを・・
あ、でも無駄に危険に巻き込まれるのは勘弁願いたいか。

アクション的にはありえねー見せ所もあって、
航空パニック映画として楽しめるものがあります。

共演にジュリアン・ムーア
あと、客室乗務員役で『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴちゃんも出てます。
実はニョンゴちゃん目当てで劇場に足を運んだんですが、台詞も出番も少なくて残念でした。
監督もまだ彼女が出来る子なの知らなかったんだろうなぁ。
せっかくスッチーなニョンゴちゃんなのに、もったいない。