ダイバージェント
ベロニカ・ロス原作の人気ヤングアダルト小説の映画化。
5つのファンクションに分けられた近未来を舞台に、どこの派にも属さない異端者(ダイバージェント)であるヒロインの活躍を描く作品です。
ダイバージョント(2014)アメリカ
原題:Divergent
監督:ニール・バーガー
出演:シェイリーン・ウッドリー/ テオ・ジェームズ/ ジェイ・コートニー/ケイト・ウィンスレット / レイ・スティーヴンソン/ アシュレイ・ジャッド/ゾーイ・クラヴィッツ / マイルズ・テラー/ トニー・ゴールドウィン/ マギー・Q/ ケイト・ウィンスレット
日本公開:7月
戦争により荒廃した未来のシカゴ。
人々はその特性により「無欲」「高潔」「博学」「平和」「勇敢」の5つのいずれかの派閥に振り分けられ、そのことで争いのない世界を作り出していた。
農業を営む「無欲」派の両親の元で育ったベアトリスも16歳になり、自分の所属する派を決めるセレモニーに臨む。日ごろから自分の居場所に違和感を覚えていたベアトリスは「勇敢」の派を選び、訓練を受けることになるが、適性検査の段階で、彼女はどの派にも属さない異端者(ダイバージェント)であることがわかり・・・
今年最も期待される映画だそうです。
本作でヒロインを演じるのは『ファミリー・ツリー』のシェイリーン・ウッドリー。
デビュー作でいきなりゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされたシェイリーンが
異端者であることを隠しつつ、やがて知ることになる陰謀に立ち向かうヒロインを好演してます。
人気ヤングアダルト小説が原作であり、一生を過ごす身分の決められた世界で強いヒロインが活躍するというあたり『ハンガーゲーム』を思い出しますね。
クリクリまつ毛に大きな瞳も可愛らしいシェイリーンが、走る列車から飛び降りたり、格闘したりと
アクションで魅せてくれるのは目に楽しいし、テオ・ジェームズとのほのかなロマンスも悪くない。
ケイト・ウィンスレットやアシュレイ・ジャッドなどのベテラン勢もそれぞれに意外性のある役どころでよかったんですけどね。所詮ターゲットはティーンというところで、個人的にはあまり心を動かされず
単純に自分のジャンルじゃなかったというところかな。
『リミットレス』のニール・バーガー監督らしく「脳内夢想」的な映像は面白いですが
傲慢に世界を統治しようとする富裕層に奔走される下の人々という描き方は使い古した感じ。
原作は3部作ということで、本作もうまくいけば続編有りというところでしょうから
物語としてはこれからヒロインが世界を変えていくんだろうなというところで終わるわけで
テーマも完全には見えてこないものを評価するのは難しいですよね。
もう少しユーモアもあると良かったな。