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映画ノート

【映画】 47 RONIN







47 RONIN(2013)アメリ
原題:47 RONIN
監督:カール・リンシュ
出演:キアヌ・リーヴス真田広之浅野忠信菊地凛子柴咲コウ赤西仁田中泯ケイリー=ヒロユキ・タガワ


ご存知”忠臣蔵”をハリウッドがファンタジー仕込に作り上げた一本。

キアヌ・リーヴス赤穂藩藩主・浅野内匠頭に命を救われた混血の異人として登場させ、真田さんはじめ、ハリウッドで活躍する俳優人を起用していることでも話題になりました。
先にも書いたように、これファンタジー仕込ということで、魔物やら巨人やら天狗やら(?)wなどをCG映像で見せてまして、、
古典のリメイクになにするねん?って思ったし、あまり評判もよくなかったので劇場もスルーしたんですけど、見てみたら意外や面白かったんですよ!
リメイク特集の一環にしてしまったけど、リメイクではなくハリウッドが描いたらこうなったというところかな。






時代劇にも日本の歴史にも詳しくなくて「忠臣蔵」についても概要しか知らなかったんですが、みなさんご存知でしょう。
大石内蔵助が中心となって浅野内匠頭のあだを討つという大筋は網羅してまして
大きなテーマである「忠誠」をきっちり描いてくれてるのがうれしい。






キアヌ演じるカイは命を救い育ててくれた浅野に忠誠を誓い、大石らに加わるという役どころ。
侍になりたくてもなれないカイが、主を失い浪人となった大石らと戦うチャンスを得るというところが泣かせる。
浅野の娘を演じる柴崎コウとのロマンスにもキュンとするんですよね。






吉良上野介を演じる浅野忠信インタビューの中で「きっと吉良は自分をよくしようと思ってきただろうし、その野心が裏目に出て自分が悪いことをしてることにさえ気づけないのが悲しい。ただの悪役として演じたくない」と答えていましたが、浅野さんの演じる吉良には嫌味がなくて、思うように表現できたのではないかな。ミカへの想いも本物と感じさせてくれたしとっても良かった。


ファンタジー映像は賛否あるでしょうけど、キアヌや真田さんのアクションも見もので映像は圧巻。
侍の心と忠誠に重きを置いた壮大な時代絵巻として十分楽しめる一本でした。


ちなみに私が観たのは英語バージョンでしたが、撮影は日本語版と英語版それぞれを撮ってるらしいですね。柴咲コウさんなんか英語も頑張ってました。


今回インタビュー記事のコメントで知ったことだけど、彼女は『バトルロワイヤル』でアメリカで知名度も高いんですね。「着信アリ」なんかもテレビで放映されるしね。ハリウッドで頑張ってみたらいいのに、などと思いました。