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映画ノート

【映画】『スガラムルディの魔女』ハロウィンホラー祭り始めます




先日見かけたハロウィンに異性に着て欲しいコスチュームはとういう記事で
女性に着て欲しいもの一位に択ばれたのが「魔女」のコスチューム。
ということで、ハロウィンホラー祭り まずは魔女が出てくる本作から始めましょう。
気狂いピエロの決闘』のスペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の新作『スガラムルディの魔女』です。
スガラムルディの魔女(2013)スペイン
原題:Las brujas de Zugarramurdi
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:ウーゴ・シルバ / マリオ・カサス/ ペポン・ニエト/ カロリーナ・バング/ カルメン・マウラ
日本公開:2014/11/22
イエス・キリストや兵士といったコスプレ大道芸人に成り済ました5人組の強盗団は、白昼のマドリードで宝飾品店の襲撃に成功する。通りかかったタクシーの運転手を脅して逃走するも、パトカーを巻こうとして道に迷い、魔女伝説のスガラムルディの村にたどり着く・・。

冴えない男たちが強盗したら、魔女の住む村にたどり着き とんでもない体験をするというホラーコメディです。
魔女は出てくるけど典型的な魔女の衣装は出てこない!
しょっぱなからやっちまいました。すみません(笑)
でも『気狂いピエロの決闘』が衝撃的だったこともあり、監督作品をもう少し観てみたかったのです。




強盗団、、といっても貴金属店に貴金属を持ち込むお金に困った人たちが、いきあたりばったりで強盗を企てるという素人集団にすぎず、主役のホセ(ウーゴ・シルバ『アイム・ソー・エキサイテッド』で副機長役)に至っては子供連れです(笑)
子供の置き忘れた宿題帳から足がつき、警察と離婚した妻から追われることになるホセとその仲間たちを乗せたタクシーは魔女が棲むとされる伝説の村に迷い込み、男たちはそこでとんでもない経験をすることになるのです。

この監督さんはくだらない題材でシュールな笑いをとるかと思えば、スペクタクルな映像で度肝を抜いてくる。
テイストの振れが大きすぎて、全体としてどう捉えていいのか評価に困る映画を作る人ですよね。
今回も前半描かれる強盗シーンは、カーチェイスの逃走含めスピーディーで、普通にクライムアクションといった風なんですが、魔女の村に迷い込むやテイストは一変。
魔女の経営するダイナーでの「なんか変」から始まって、徐々に不気味さを増し、しまいにはゾンビものに近い恐怖に駆られることになるんですね。魔女集団から逃げるシーンの迫力たるや。
しかもそこで終わらないのがミソ。
その後にまたとんでもないものを登場させて観客を唖然とさせるというね。
はぁ~~??みたいな。
正直悪趣味には違いない。でもなんかクセになる面白さもあるんだなぁ。




三世代の魔女母子の娘魔女の美しいこと。

いまどきの魔女は人間社会にしっかり溶け込み生息していて
怖いのは人間なのに魔女以上に邪悪な女たちだよ って
そんなメッセージが込められてるかも(笑)

くだらないけどなんか凄い気がするw不思議テイストなホラーコメディでした。