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映画ノート

【映画】『マッドハウス』ヴィセント・プライス&ピーター・カッシング競演で恐怖映画のオマージュたっぷり




21年前の10月25日はヴィンセント・プライスがお亡くなりになった日とのことで
ハロウィンホラー祭り2本目はこちら
マッドハウス(1974)イギリス/アメリ
原題:Madhouse
監督:ジム・クラーク
出演:ヴィンセント・プライスピーター・カッシング/ エイドリアン・コリ/ リンダ・ヘイドン/ ナターシャ・パイン/ バリー・デネン/ キャサリン・ウィルマー
人気のホラーシリーズ『ドクター・デス』の完成を祝うパーティが催された日、
怪奇俳優ポール(ヴィンセント・プライス)の婚約者が無残な遺体となって発見される。
それから12年、映画界から離れていたポールだったが、脚本家であり友人のハーバート(ピーター・カッシング)から
『ドクター・デス』のテレビシリーズへの出演を勧められ復帰することに。
ところが撮影が始まって間もなくスタッフや出演者がポールの出演作と同じ方法で次々と殺されていき・・





ヴィンセント・プライスピーター・カッシングが怪奇俳優と脚本家という役で競演したミステリー・ホラーです。
劇中美女たちが残忍に殺されるんですが、それがポールの出演作と同じ手段という設定で、74年の製作なのに完全に50年代あたりの恐怖映画の雰囲気!
しかも劇中映画を観るシーンでは、アラン・ポー原作の有名ホラーがいくつか出てくるのも、ファンにはたまらないのではないかな。

殺人が起きる前、犯人は必ず黒い皮の手袋をはめるんですが
このとき顔はみせず、その後も犯人はドクター・デスの黒マント姿でしか姿を見せないんですね。
婚約者の死後心身を喪失していることから、プライス本人でさえ自分の犯行なのかがわからないところも映画を面白くしています。このキャストだから・・・と思う部分はあるけどw、それでも犯人を特定する謎解きを最後まで引っ張る演出もなかなかのもの。

殺人シーンに怖さは感じないものの、首チョンパまであってラブリーだしw
ラストシーンに至っては『リング』の原型では?とニヤついちゃいました(笑)


ヴィンセント・プライスの『ドクター・デス』はこのいでたち



劇中コスチューム・パーティではピーター・カッシングの吸血鬼姿まで拝めます。
画像を探せなかったけど、このパーティの参加者のホラー仮装はどれもハロウィン用に使えそう。




ちなみに・・・
蜘蛛嫌いな方にはちと辛い映画です。