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映画ノート

【映画】チャイルド44 森に消えた子供たち



チャイルド44 森に消えた子供たち(2014)アメリ
原題:Child 44
監督:ダニエル・エスピノーサ
日本公開:7月
作品情報

 あらすじ
1953年、スターリン政権下のソ連で子供の全裸死体が発見され、事故死として処理される。しかし同様の子供の死体が線路沿いの森から次々に発見され・・。

トレーラー






感想

トム・ロブ・スミスのベストセラー小説『チャイルド44』を『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーサ監督で映画化したミステリー・サスペンスです。

原作は5年ほど前に一度読んだきりですが、最高に面白かったので、トム・ハーディ主演で映画化されると聞いたときには飛んで喜んだんですが、いざ公開されたらやけに評判が悪い。
なんでやねん!ってことで、確かめて参りました。

あーー、うーーん、、そうねぇ・・
でも世間が言うほど酷くはなかったよ(汗)

トム・ハーディ演じるレオは、終戦時に勝利の旗を掲げた写真を撮られたことから戦争ヒーローとされ、出世し、気づけば秘密警察の上層部にいる男。
組織の犬として忠実に任務を果たすレオですが、あることから彼はその座を追われることに。



物語の核となるのは、ソ連を脅かしたスターリン時代の恐怖政治
そして、理想の国ソ連に存在しないはずの殺人事件が起きてしまったこと。
事件の存在をほのめかそうものなら身に危険が及ぶのは必至で、人々は「王様の耳はロバの耳」状態で口をつぐむしかない。けれどもどう考えても殺人と思われる死体発見が相次ぎ、レオの中で正義がうずき始めるんですね。
前半の傲慢なレオが後半変わっていくところは、ファンには嬉しい見所でした 

が・・・

残念ながら、ハーディが映画の低評価の一因を担ってる部分もあるかも とも思う。
というのも、ロシア語風の台詞回しが彼を粗野を通り越してアホっぽく見せるんですよ(汗)
正直ハーディの喋りは芝刈りに来てくれるメキシコ人の英語にそっくりで笑いそうになったし
小説のイメージと違ってしまったのは残念。
どうせ全員に英語を喋らせるのなら、普通の英語でよかったと思うんだけどなぁ。
ロシア語風を意識してる人がほんの数名のためその一握りが浮いてしまってた。
監督なり周りが指示して調整して欲しかったですよ。



ま、でも裏切られても、傷ついても誠実に妻を守り、野獣だけど朴訥として優しい
こういう役が嵌るハーディはやっぱり魅力的で、ユニフォーム姿にも萌えたんですけどね。
前半垣間見せた優しさがラストシーンに生かされていたのも嬉しかった。

ノオミ・ラパスとのコンビもいいし共演者も豪華。
孤児から秘密警察のリーダーにまで登り詰めた男が、全てを失って初めて誠意と向かい合う物語。トムハ好きの私は楽しめたけど、繋ぎ方や見せ方でもっとずっといい映画になりえたと思う。
惜しい!!