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映画ノート

【映画】ソークト・イン・ブリーチ カート・コバーン 死の疑惑

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ソークト・イン・ブリーチ カート・コバーン 死の疑惑(2015)アメリ
原題:Soaked in Bleach
監督:ベンジャミン・スタットラー
脚本:ベンジャミン・スタットラー / ドニー・アイカー/リチャード・ミドルトン
出演: ダニエル・ローバック / サラ・スコット/エリザベス・バンクス/ オーガスト・エマーソン

【あらすじ】
カートが亡くなる数日前に、妻コートニー・ラヴからカートの捜索依頼を受けた私立探偵のトム・グラントは、
カートの訃報に衝撃を受ける。自殺という公式見解に疑問を抱くグラントは独自に調査を続け・・



ニルヴァーナっていうグループ名は聞いたことあったけど、カート・コバーンについても何も知らなかったので
youtubeでライブ映像を観るところから始めました(汗)
カート・コバーンカッコいいね。

1994年にショットガンで自殺を図ったことも、知らないのは私だけなのかな(汗)
本作はニルヴァーナのフロントマンカート・コバーンの死の真相に迫るドキュメンタリーです。

元々ヘロイン中毒で、死ぬ直前もリハビリ施設に入所していたらしいカート
施設を出て連絡が取れなくなったということで、妻コートニーに雇われた私立探偵トム・グラントが捜索に当たります。
ところが一週間後、カートは自宅のグリーンハウスと呼ばれる別棟で死んでいるところを発見されるんですね。
ショットガンで顔ぶっ放して・・

映画はカート自殺説に疑問を抱くグラントの見解を再現ドラマで見せていきます。

怪しすぎる遺書のことやらなんやらで、これ観るとコートニーが何らかの形で
夫殺害に係わったと思わずにいられないんだけど
気をつけないといけないのが、これはグラントさんの視点だということよね。
専門家の見解も聞いてはいるけれど、所詮は彼の言い分を支持する面々を集めているわけで
客観的に見れているのかははなはだ疑問。

「自殺」を疑問視する理由も主には警察の捜査の穴を追及する形で
「他殺」ならどういう形で殺されたのかについての推理は示されていないもんね。

真実を求めることに執着する気持ちはわかるものの、
なにか死体発見当日、情報提供を申し出たのに警察に無視されたことが
グラントさんの追及の原動力になってると言うか
「私立探偵だとバカにしやがって」みたいな 意固地なものを感じて、ちょっと引っかかったな。

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コートニーを演じた女優さんもそっくりで(露出狂)、再現ドラマとして面白かったですけどね。
もし「自殺」が事実だとしたら、犯人扱いされた人の名誉はどうなるんだろうか。
娘さんのことや、カートの死をようやく受け入れたであろうファンの気持ちもあるし
20年という時を経て蒸し返すのはちょっと痛いなぁとちと複雑だったわ。


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