【映画】ガール・オン・ザ・トレイン
ガール・オン・ザ・トレイン(2016) アメリカ
原題:The Girl on The Train
監督:テイト・テイラー
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン
出演:エミリー・ブラント/レベッカ・ファーガソン /ヘイリー・ベネット /ジャスティン・セロー/ルーク・エヴァンス
日本公開:2016/11/18
【感想】
ポーラ・ホーキンズのベストセラー同名ミステリー小説を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラーが映画化した一本です。
タイトルの「列車に乗った女性」であるヒロイン、レイチェルにエミリー・ブラント。
レイチェルは離婚した挙句、アル中で仕事まで解雇された人生どん底女。
元夫トム(ジャスティン・セロー)はかつて自分と暮らした家に再婚相手と住んでいて、妻アナ(レベッカ・ファーガソン)との間にできた天使みたいな子供の写真をFacebookに投稿してるんですよ。はぁ、辛い。
レイチェルは毎日乗る電車の窓から見える仲睦まじい夫婦(ヘイリー・ベネット&ルーク・エヴァンス)に、幸せだった自分の姿を重ね、しばしの現実逃避を楽しんでいます。
ところがある日、その”理想の妻”ミーガンが夫以外の誰かとベランダでキスしているのを目撃してしまい、動揺したレイチェルは、夫婦の家まで行ってしまうのです。ところがレイチェルにはその後の記憶がない!
間もなくミーガンの失踪が伝えられ、やがて死体が発見されることに。
さて事件の真相は・・という話。
私はお酒を吞めないので、泥酔したこともないんですが
お酒で記憶が飛んだことのある人は、その間に何があったのか気になるでしょう。
お風呂に入ろうとしたら、パンツを裏返しに穿いてたりしたら
必死で記憶を手繰り寄せようと思うよねw
レイチェルも空白を埋めるためあちこちに出没して探りを入れる。
結果自分も疑われるんですが、彼女の行動は警察を翻弄し映画をミスリードします。
ときに突拍子もなく感じ、コメディなのかと思う部分もあったけど
撮影時妊娠中だったらしいエミリー・ブラントは素面でアル中女をらしく演じきってます。
事件もので早々に殺される役というと端役なことが多いですが
ヘイリー・ベネットは心に闇を抱えたミーガンをはかなげに演じていて存在感あり。
先日観た『マグニフィセント・セブン』では落ち着いた強い大人という風だったのに、まだ20代だったのね。
レイチェルの元夫の再婚相手アナに『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でキレのいいアクションを見せてくれたレベッカ・ファーガソン。
本作の魅力は単純に殺人事件の犯人を捜すということだけでなく、登場人物を絶妙に絡ませつつ、レイチェル、ミーガン、アナ3人のそれぞれの「女の人生」を浮かび上がらせるところ。
はたから見れば幸せに思える人生も本人がそう感じているとは限らない。
人の幸せを羨むのはばかげたことだなと、そんなことを思う映画でした。
さて、今日の「英国男優」はスコット役のルーク・エヴァンス!
今回妻にベタぼれな夫ということで、ミーガンとベランダでイチャイチャイチャイチャ
彼に理想の夫像を重ねるレイチェルには、とてつもなくセクシーに映っているってなわけで
2人が初めて顔を合わせるシーンのルークの股上どアップには笑ってしまった。
ギャンランドゥじゃなかったのはブラジリアンワックスのおかげらしいw
ちなみにレイチェルの元夫トム役のジャスティン・セローはジェニファー・アニストンの旦那様ですね。
ブラピの離婚で落ち着かない日を送っているんじゃなかろうか。余計なお世話か。