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映画ノート

マリリン 7日間の恋


 
日本に帰る前日、バタバタの中で観てきた本作を、
今年の映画記事一本目とします。
マリリン・モンローが『王子と踊り子』出演のためにイギリスに赴いた際の知られざるエピソードを、
同作のスタッフであったコリン・クラークの回想録を基に映画化した作品です。
マリリン 7日間の恋 (2011) イギリス/アメリ
監督:サイモン・カーティス
出演:ミシェル・ウィリアムズケネス・ブラナーエディ・レッドメインドミニク・クーパー
   ジュリア・オーモンドゾーイ・ワナメイカーエマ・ワトソンジュディ・デンチ
 


天性の魅力から、ハリウッドのアイコン的存在になったマリリン・モンロー
でも彼女自身はセックスシンボルであることに違和感を感じ、
女優像を模索し続けていたんですね。
 
映画は、ローレンス・オリヴィエケネス・ブラナー)が監督・主演を努める『王子と踊り子』の撮影のため
ロンドンへと渡ったマリリン(ミシェル・ウィリアムズ)の女優としての苦悩と、
彼女が過ごした七日間のランデブーを描くもの。
 
映画の撮影が行われた57年当時、マリリンはアーサー・ミラーと結婚はしてるけど
はや夫はマリリンの苦悩を理解する存在ではなかったのでしょうね。
そんなときにマリリンを癒し、リフレッシュさせることができたのが
映画の撮影スタッフでもあった23歳のコリン・クラーク(エディ・レッドメイン)。
『美しき母』でジュリアン・ムーアの息子を演じた役者さんですが、新鮮さがとてもいい。
 
彼は素顔のマリリンを受け止め、重すぎる足かせをはずしてあげたかったのでしょう
でもそれが簡単にできたなら、マリリンは5年後に命を落とすことはなかったのかも。
 
とにかくこの映画は、マリリンを演じたミシェル・ウィリアムズに尽きるでしょうね。
全ての人を魅了するスター、モンローの天真爛漫な笑顔とキュートなパフォーマンス
真綿にくるまなければ壊れてしまいそうに儚い素顔のマリリンと
その両面性を見事に演じきったミシェルの演技は流石の一言。
容姿的には、それほど似てるわけではないけれど、
時々見せる人懐っこさに、つい笑顔になってしまうのは、
ミシェル自身のスター性にもよるものかもしれません。
 
マリリンの孤独と葛藤に切なさを感じる一方で
観終わったときに、不思議な清涼感が胸に広がる作品でした。
 
ミシェルはオスカー最有力候補とされてます。
 
日本公開は3/24~

 
 
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  さんきゅ