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映画ノート

実際にあった誘拐事件を元に描く『コレクター』

コレクター(2012)アメリカ 原題The Factory
監督:モーガン・オニール
出演:ジョン・キューザックジェニファー・カーペンター/ダラス・ロバーツ/メイ・ホイットマン
日本公開:6/1~公開中
ニューヨーク、バッファロー。市警のマイク(ジョン・キューザック)は相棒のケイシー(ジェニファー・カーペンター)とともに、娼婦連続失踪事件を追っている。この3年に被害者は6人。マイクは最後の被害者の監視カメラ映像から、路上で被害者に接触した人物を捜査していた。そんな中、17歳になる愛娘アビー(メイ・ホイットマン)が失踪し。。

 

刑事マイクを演じるのはジョン・キューザック
娘を思う父としての演技は良かったし、ベテラン刑事らしい着眼点で事件を追うのはいいのだけど、
娘が誘拐されるや冷静さを欠き、キレまくる。
父親としての感情は理解できるものの、ジョンキューに輪をかけて相棒ケイシー(ジェニファー・カーペンター)も叫びまくるのがどうも見ていて鬱陶しい。
そうなると二人の会話に隠されるの部分を「気になるけどどうでもいいや」と思っちゃうんですよね(汗)
その結果、終盤にきてあらビックリと新鮮に驚くことができたので、それが作り手の狙いならば褒めなければいけないところかな(笑)
犯人を演じたダラス・ロバーツは良かった。

犯人が誘拐した娼婦に対し何をするのかは、最初に描かれるため、本作は犯人探しを楽しむミステリーではないですが、
犯人の目的や、罪を犯すに至る背景が分かってくる終盤は面白くみれたし、ラストまでの見せ方もうまい。
家族ってなんでしょうね。

邦題が「コレクター」なんて、どこかで聞いたものになってるけど、
原題はThe Factory キャッチコピーを「不気味な地下工場があった」にするなら
タイトルもまんま『ファクトリー』で良かったんじゃないかな。工場で何を作るのかに注意が向くと思います。

 ★★★☆