しまんちゅシネマ

映画ノート

アイランド


2005年(米) 監督:マイケル・ベイ   原案:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン  出演:ユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソンジャイモン・フンスースティーヴ・ブシェミ    ショーン・ビーン 【ストーリー】2019年、リンカーンは大気汚染から救いだされ、完璧に管理された味気ない都市空間のコミュニティで暮らしている。安全で快適だけれど、退屈な日々。唯一楽しみは女性の居住棟で暮らすジョーダンとの心はずむ会話だけ...。ここで暮らす人々の夢は、地上最高の楽園「アイランド」へ行くこと、ときどき行われる抽選会が彼らの最大の関心事だ。しかしリンカーンはある日ふとしたことから、この都市空間の恐るべき真実を知ってしまう。逃げることだけか生き延びる手段と知った彼はジョーダンとともに決死の脱出に挑む!
■感想
近未来もの第三弾!
2019年って今からほんの12年後。
この頃、もはや世界は大気汚染で、人の住む空間ではなくなっているというのは怖い話だなぁなんて思いながら観ていたんですが、これ、どうも話が違ったようで。
完全に管理された【都市空間】と思われたものは、実はあるプロジェクトのために作られた秘密のコミュニティだったんですね。
ここで暮らす人々の夢は地上の楽園「アイランド」にいくチケットを手にすること。
リンカーンユアン・マクレガー)はある日換気口から入って来た蛾をみつけたことから、
外界は大気汚染で人は住めないと聞かされていたことに疑問を抱くようになり、
やがてこのコミュニティの重大な秘密を知るようになります。

コンセプトは凄く面白いと思いました。
今盛んに研究が進められている人工臓器など、科学、医学がもっと進めば
実際にこういうこともあるんじゃないか。
いや、もしかして、世界のどこかにはすでにこういう施設が存在するのではないか。
そう思わせてくれます。

だからこそ、これがどう展開していくのかと、わくわくしながら観ていたのですが、、
中盤からは都市空間を逃げ出したリンカーンとジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)の逃走劇。

ここが急に激しいカーチェイスのアクションものになっていきます。
そういうのがお好きな人にはいいんでしょうが、私的にはちょっと期待はずれ。ここ長過ぎ。
あ、途中スターウォーズを思わせる空中戦はユアンだけに、ちょっと面白かったですが。


最後の締めも、どうも中途半端な気がするんですよね~。
彼らが街にあふれてどうするの??

題材が題材なだけに、もっと倫理観を打ち出すか、せつな系で終わった方が良かったような。。。
施設の管理者であるショーン・ビーンの野望を医学的な倫理観に絡めて追求できなかったものかしらね~。

ただのアクション系ラブストーリーにしたかったんだろうか。

最初の期待を大きく裏切られた気がして、かなり残念。。。ムーーー。。


ユアン・マクレガー一人二役
ピュアなリンカーンと普通の人間社会に生きるトム・・こいつが嫌らしい男です(゚Д゚)ノ 
二人を上手く演じ分けていました。
スカーレット・ヨハンソン。。やっぱりちょっとエロい雰囲気。。彼女には常にこの感想だw

あとブシェミショーン・ビーン「ブラッド・ダイアモンド」ジャイモン・フンスーなど脇役は渋いです。

監督はパール・ハーバーアルマゲドンマイケル・ベイ
やっぱりアクション系なのね。。

★★★☆☆