夜になるまえに
本日からは、監督賞にノミネートされた監督さんの代表作をアップしていきます。
【監督賞候補は以下の通り】
『潜水服は蝶の夢を見る』で見事にノミネートを果たしました。
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン (『ノーカントリー』)
ジュリアン・シュナーベル (『潜水服は蝶の夢を見る』)
ポール・トーマス・アンダーソン (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
ジェイソン・ライトマン (『JUNO/ジュノ』)
トニー・ギルロイ (『フィクサー』)
まずはジュリアン・シュナーベル監督。ジュリアン・シュナーベル (『潜水服は蝶の夢を見る』)
ポール・トーマス・アンダーソン (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
ジェイソン・ライトマン (『JUNO/ジュノ』)
トニー・ギルロイ (『フィクサー』)
『潜水服は蝶の夢を見る』で見事にノミネートを果たしました。
オスカー特集9日目。監督賞候補 ジュリアン・シュナーベル「夜になるまえに」!!
2000年(アメリカ)監督:ジュリアン・シュナーベル原作:レイナルド・アレナス『夜になるまえに』(国書刊行会刊)出演:ハビエル・バルデム/オリヴィエ・マルティネス/アンドレア・ディ・ステファノ/ジョニー・デップショーン・ペン/マイケル・ウィンコット/オラツ・ロペス・ヘルメンディア【ストーリー】1943年、キューバに生まれたアレナスは詩に夢中になり、カストロによるキューバ革命の熱狂を経て、20歳で作家としてデビューをはたす。が、カストロ独裁政権下では、芸術家、しかもホモセクシャルであるアレナスは激しい迫害の対象となってしまう……。■感想
キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスが死の直前に綴った自伝小説の映画化です。
キューバの貧しい家で生まれた子ども時代。彼にはすでに美しい文を書く才能が芽生えていました。
20歳で作家としてデビュー。ところがゲイでもあったアレナスは、カストロ政権下においては迫害の対象となり、
少年虐待の罪をきせられ、投獄されることになるのです。それから始まる逃亡と亡命。
20歳で作家としてデビュー。ところがゲイでもあったアレナスは、カストロ政権下においては迫害の対象となり、
少年虐待の罪をきせられ、投獄されることになるのです。それから始まる逃亡と亡命。
すごいのはどんな状況下にあっても、書くことを止めなかったこと。
投獄中であっても、囚人たちの手紙を書くことを代行し、報酬にもらった煙草を紙やペンに替えて小説を書き続けるのです。
勿論国内に出版することなど許されるはずもなく、、。
投獄中であっても、囚人たちの手紙を書くことを代行し、報酬にもらった煙草を紙やペンに替えて小説を書き続けるのです。
勿論国内に出版することなど許されるはずもなく、、。
執念の作家レイナルドを演じるのは、「ノーカントリー」で助演男優賞最有力候補のハビエル・バルデム。
監督からの依頼を受け、一旦は断ったものの、レイナルド・アレナスの小説を読んで、自分に近いものを感じ、引き受けることになったのだとか。
監督からの依頼を受け、一旦は断ったものの、レイナルド・アレナスの小説を読んで、自分に近いものを感じ、引き受けることになったのだとか。
映画を観始めた時に、これがハビエル?と思うほど印象が違いました。
それもそのはず、彼は役作りのために13.5キロも減量したのだそうです。役者さんって根性あるなぁ。
ヴェネチア国際映画祭でも男優賞を獲ったその演技は、さすがに真に迫ったものがありました。
それもそのはず、彼は役作りのために13.5キロも減量したのだそうです。役者さんって根性あるなぁ。
ヴェネチア国際映画祭でも男優賞を獲ったその演技は、さすがに真に迫ったものがありました。
ジュリアン・シュナーベル監督の作品はとにかく映像が奇麗ですね。
本作でも、海や雨など、自然の景色が躍動的に美しく描かれています。
そして、その美しい自然の中、繰り広げられるカストロ政権下で弾圧が強烈な印象を残します。
本作でも、海や雨など、自然の景色が躍動的に美しく描かれています。
そして、その美しい自然の中、繰り広げられるカストロ政権下で弾圧が強烈な印象を残します。
おっと、美しいと言えばジョニー・デップ演じるボンボンの後ろ姿! 見事な美尻を披露してくれましたね~w
しかもジョニー2役でした。ファンには嬉しいサービスでしょ。
最後はエイズに冒され、ニューヨークのアパートで静かに生涯を閉じるアレナス。
壮絶な人生ながら、最後までペンを持ち続け、書くことを止めなかったのは、伝えたいことがあったから。
最期、友人(オリヴィエ・マルティネス)と過ごすひとときが安心感に満ち、穏やかだったのが心に残りました。
しかもジョニー2役でした。ファンには嬉しいサービスでしょ。
最後はエイズに冒され、ニューヨークのアパートで静かに生涯を閉じるアレナス。
壮絶な人生ながら、最後までペンを持ち続け、書くことを止めなかったのは、伝えたいことがあったから。
最期、友人(オリヴィエ・マルティネス)と過ごすひとときが安心感に満ち、穏やかだったのが心に残りました。
★★★*☆