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映画ノート

最後の晩餐/平和主義者の連続殺人<未>


1995年(米)監督:ステイシー・タイトル脚本:ダン・ローゼン出演:キャメロン・ディアス/マーク・ハーモン/ビル・パクストン/ノーラ・ダン/アナベス・ギッシュロン・パールマン/ジョナサン・ペナー/コートニー・B・ヴァンス【ストーリー】共同生活を営む大学院生の五人は、心から平和を愛していた。ある日、5人のうち一人が車のトラブルに合い、通りがかりの男性ザックの車で送ってもらったお返しにディナーに招待するのだが、愛国心の塊のようなザックの言動は、5人のいらだちを買うこととなり、、。
■感想
共同生活を送る5人のエリート大学院生。
ある日、彼らの一人を家まで送ってくれた退役兵士のザック(ビル・パクストン)をディナーの席に招く。

ところがこのザック、ものすごい愛国心の持ち主。
しかも人種差別的な過激な言葉も飛び出し始め、部屋には不穏な空気が。
やがて過激な行動に出たザックを制止しようとした彼らは、ついにザックを殺してしまう‥。

これ、ものすごいブラックなお話しでした~。

ザックの殺害は5人にとって「やむを得ないことだった」と処理されてしまうのね。
確かにザックは酷かった。聞いててこっちもカチン、カチンとくるほどの思想の持ち主だったし。

ところが5人はこれを契機に「危険な思想の持ち主」をディナーに誘い始めるのです。
そして彼らのとった行動は、、。

コメディではあるけど、これ寓話的なのかなぁ。

5人の大学院生という設定も毎日繰り広げられる豪華なディナーや、「危険な思想の持ち主」を探し出すというエピソードも
現実味がない気もするし。

捜査を開始した女保安官との会話の中で、5人の一人が「まだ私たちが死ぬ前に、、あ、おじいちゃんが死ぬ前に、という意味ね」と言っていたのも引っかかりました。

彼らは悪魔か、はたまた天使か。この世の者ではないという設定なのかなぁと思ってみたり。。。


それにしても、5人の思想がだんだんと過激になっていくところは怖いものがありました。
危険な思想を排除する、、その行動が正当化されることも十分に危険。ある意味社会批判でもあるのでしょうか。


庭にたわわに実る甘いトマト。。。うぐ、食べたくない。



5人の大学院生の一人にキャメロン・ディアス。こういうブラックコメディがピッタリだったりしますね♪



★★★*☆