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映画ノート

シャイニング


1980年(イギリス)監督:スタンリー・キューブリック原作:スティーヴン・キング出演:ジャック・ニコルソンシェリー・デュヴァル/ダニー・ロイド/スキャットマン・クローザースディックバリー・ネルソン/フィリップ・ストーンジョー・ターケル/アン・ジャクソン【ストーリー】コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。雪深く冬期には閉鎖されるこのホテルに、管理人としての職を求めに来た小説家志望のジャック・トランス。実はこのホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが孤独に心を蝕まれたあげく、家族を斧で惨殺し、自分も自殺したいわく付きの物件だということを支配人のスチュアートは語るが、全く気にしないジャック。そして妻のウェンディ、一人息子のダニーがやってきてホテルでの生活が始まる。ダニーは不思議な能力「かがやき」(Shining)を持つ少年だった。
■感想
3つ塗りつぶせ!のキング自らが監督した「シャイニング」を観る前に、久しぶりにキューブリック版の本作を鑑賞。

オーバールックホテルの冬期の管理人としてやってきた小説家志望のジャック・トランス(ジャック・ニコラウス)一家が遭遇する、世にも恐ろしい出来事を描いたホラーです。
これはキングの原作とは多少違っているようで、キューブリックが独自に作り上げた世界が展開するようですね。

タイトルの「シャイニング」はジャックの一人息子ダニーがもつ特殊能力のことで、ホテルの料理人であるハロランもまた、同じくシャイニングを持つ人物。彼はダニーの能力を見抜き、それが【シャイニング】と呼ばれる特殊な力で、ダニー以外にもその能力を持った人間がいること、そしてこのホテルもまた過去の事実に起因する一種の【シャイニング】と言うべき、不思議なパワーを持っているのだということを告げます。

かくして、ダニーはホテル内で様々な不思議な出来事に遭遇。
いつしかジャックも狂気を帯び始め、妻ウェンディ、息子ダニーに命の危険が迫るというお話。
ってか、ストーリーなんかは皆さんご存知ですよね。

最新の作品「1408」でも、ホテルに潜む邪悪なものの存在が描かれてますが、本作では前管理人のストーリーは描かれているものの、それ以前には何があったのか、その大元の原因のようなものが曖昧だったように思うんだけど、私が見逃してるのかな?

それでも映像的な怖さは映画的に高く評価出来るところでしょう。
エレベーターホールから押し寄せる血の海、手をつないだ二人の女の子、どこからか転がってくる黄色いボール。
ダニーがホテルの廊下を三輪車で乗り回す様子も怖いし、ダニーが「トニー」と称して語る声も怖い!


でもでも、一番怖いのはジャック役のジャック・ニコルソンとその妻ウェンディを演じたシェリー・デュヴァルの顔!!
二人の顔が最大のホラーですから~(´Д⊂

効果音もおっそろしいですよね。これまた世に残るホラーの名作だと思います。
一つわからなかったのは、前管理人も、最後にはジャックも1920年に撮られた写真の中の一人物であったこと。

うーーん、これは輪廻? 単にホテルの犠牲者の一員となったことを示し映画的に盛り上げてるのかな?
キング監督作品との比較も楽しみです。
ただ、6時間近いものなので、最後まで観れるかどうか。。それが問題だ^^;



★★★★☆