しまんちゅシネマ

映画ノート

悪魔のいけにえ


1974年(米)監督・脚本:トビー・フーパー出演:マリリン・バーンズ/ガンナー・ハンセン/エド・ニール/アレン・ダンジガー/ポール・A・パーテインウィリアム・ヴェイル/テリー・マクミン【ストーリー】フランクリンとサリーの姉弟他、仲の良い若者5人は休暇を利用してテキサスの片田舎に出かけた。奇妙なヒッチハイカーとの出会いを皮切りに、その村で5人を待ち受けていたものは。。

ハロウィンホラー映画祭り 第一弾! 全編正視出来るか?!『悪魔のいけにえ

■感想
ついに観ました!トビー・フーバーが贈る極悪ホラー(笑)
ずっと前から観ようと思いつつ、先延ばしになってましたが、ホラー祭りということでようやく重い腰を上げました。

なるほど怖かったです。

バンでテキサスの片田舎に旅行に出かけた仲良し5人組が
道でヒッチハイカーを拾うんですが、そのヒッチハイカーが異様でね。
後にチェーンソーを振り回して追いかけてくるレザーフェイスが現れるんですが、その登場を待たずに私の恐怖はマックス!

正当な鑑賞法ではないけど、途中何度もテレビの前から離れて気分転換をしながら観てしまった(笑)

この映画の怖さは、まったく理由も分らないまま、いきなり恐怖に巻き込まれていくところ。
安心したかと思うと、さらにとんでもない状況に向かってしまうんですよね。

レザーフェイスの動物的で、頭悪そうなところも怖い。。抑制する術がないですから。

友人たちを殺され最後までレザーフェイスに追いかけられるヒロインは、実際死にもの狂いだったでしょうね。
森を抜ける間に、実際に身体を傷つけ、衣服に付着した血液の殆どは本物の彼女の血だそうです。

でも監督のトビー・フーバーは、R指定にしたくなくて、映像がグロくならないように作ったのだそうです。
確かに映像的には続編よりもグロくないんですよね。
それよりもこの異様な恐怖からは逃れようもなく、結果的にはR指定ですが。

不安をかき立てるわずかな効果音の他は、チェーンソーのモーター音とヒロインの叫び声のみの後半。
潔い幕切れ(笑)にも驚かされました。

いや~、監督の頭の中を覗いてみたいですね。
夏のテキサスでの撮影だったようですが、4週間の撮影は過酷なものだったようです
ヒッチハイカー役の役者さんは、「今度道でトビー・フーバーに会ったら殺してやる!」って思うほどだったらしいですよ。

レザーフェイスが着ていたシャツは低予算のためw1枚しかなく、4週間そのシャツを着続けなくてはならず、
後半は誰もレザーフェイス役のガンナー・ハンセンとは一緒にランチをとらなかったとか。さぞかし臭ったでしょう(笑)


マニアの間でホラーの金字塔とされるのも納得の不気味さと、恐怖が駆け抜けた感がなんとも言えない作品でした。
でもちょっと笑えるところもありましたよ。私だけ?w



★★★★☆