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映画ノート

アリスの恋


1974年(米)監督:マーティン・スコセッシ出演:エレン・バースティンクリス・クリストファーソン/ビリー・グリーン・ブッシュ/ジョディ・フォスター   ダイアン・ラッドハーヴェイ・カイテルヴァレリー・カーティン/ローラ・ダーン/アルフレッド・ラッター【ストーリー】平凡な主婦アリス(バースティン)は夫を事故で亡くし、ひとり息子と共に故郷のモンタレーへと旅立つ。幼い頃からの夢、歌手になる事を実現させようとするアリスだが、酒場で歌を唄うはめになったり、既婚のくせにいいよってくる男がいたり、その道中は多難続きだ。やがてアリスの前に実直な農場主(クリストファーソン)が現れるのだが……。
■感想
夫を亡くした普通の主婦が息子と二人、人生を切り開いていく姿を描くハート・ウォーミングなドラマです。
監督は本作が日本初公開作となったマーティン・スコセッシ

ある日突然夫を事故で亡くしたしがない主婦のアリス(エレン・バースティン)。
葬儀を終え、手元にあるのはわずかに50ドル。

娘時代には歌手を目指していたアリスは、再び歌手を目指すべく、故郷モントレーへと旅立ちます。
目的地に着くまで既にお金は尽き、歌手と偽り働き始めるものの、たいしたお金にはならず
付き合い始めた男は既婚の暴力男。
逃げるように宿を飛び出したアリスがようやく見つけたのは、ダイナーのウエイトレスの仕事・・・。

前途多難のアリスと息子の運命は。。

なんて書くと、とっても暗いお話みたいですが、これが何ともハートウォーミングなんですね。
息子のトミー(ルフレッド・ラッター)がちょっと風変わりで、アリスとのやりとりに爆笑してしまうことたびたび。
困難にあっては泣いてばかりいるアリスだけど、息子がいるから頑張れる。



特に大きな感動があるとか、奇跡的なことがおこるとかでもないけれど、
幸せ探しのロードムービーと言った作風が心地よい。

スコ爺がこういう作品を撮ってるってちょっと意外な気もしました。


健気に頑張るアリスを魅力的に演じたエレン・バースティンは、本作で見事にオスカー受賞
息子の友だち役でまだ子供のジョディ・フォスターが出てますね。男気があります(笑)

とっても好きな作品でした。



★★★★☆