しまんちゅシネマ

映画ノート

ザ・エッジ・オブ・ウォー 戦火の愛<未>


2008年(イギリス)監督:ジョン・メイバリー出演:キーラ・ナイトレイシエナ・ミラー/マシュー・リス/キリアン・マーフィ
■感想

おかしな四角関係‥『エッジ・オブ・ラブ』

DVDの予告が面白そうだったので観ました。

これは実在した詩人ディラン・トマスと彼を愛する二人の女性の愛を中心に描いたロマンスです。

キーラ・ナイトレイが演じるのはディラン(マシュー・リス)と幼なじみのクラブ歌手ヴェラ・フィリップス。
今は妻子のある身でありながら、偶然の再会でヴェラへの思いを再燃させてしまったディラン。
妻のケイトリン(シエナ・ミラー)にヴェラを紹介したところ、二人はなぜか意気投合。
ヴェラとディラン夫婦との不思議な交流が始まります。
その頃ヴェラに一目惚れした軍人ウィリアム(キリアン・マーフィ)はヴェラに猛アタック。
戦争に行くことが分っている軍人を愛すことに戸惑いながらも二人は結ばれ‥

はぁ、なんともややこしいお話でありました。

ディランという詩人が愛しているのはおそらくはヴェラとの思い出。
ヴェラと妻と二人と微妙な関係を保ちつつも他の女との情事もやめない。
愛も想い出も全て詩を書くための肥やしみたいなもんなんですね。
そんなこんなで不幸になるのは当然妻であり、ヴェラを愛するウィリアムであり‥

ややこしい上に登場人物に共感しにくいし、行動は突拍子もないし、前半ちっとも面白くないし。
これって脚本が悪いのでは?って思ったら、脚本はキーラの実の母親で劇作家のシャーマン・マクドナルドなんですと。

シエナは魅力的だったし、キリアンも彼の個性は消えてたけど悪くない。
でもあまり出来のいい作品ではなかったですね。


強いて見所と言えば、キーラの歌声でしょうか。
特別上手いとは言えないけど、奇麗な声でちゃんと歌ってるのは良し。
キリアンとのベッドシーンで可愛い胸がw露になるのもファンには嬉しいところかも。
(↑、あ、キーラの胸ですよ。キリアンじゃなくって(笑))

戦争に翻弄されるがゆえに人びとも刹那的な生き方になってしまうんだろうなと想像はできるものの、
映画としてもう少し面白いものに出来なかったものか‥。ちょっと残念でした。

キーラだからってこれは公開なくていいと思うよ~。



★★★☆☆