しまんちゅシネマ

映画ノート

クレイジーズ

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2010年(米)
監督:ブレック・アイズナー
出演:ティモシー・オリファントラダ・ミッチェルジョー・アンダーソンダニエル・パナベイカー/クリスティー・リン・スミス
 
ハロウィン・ホラー祭り 6本目  
■感想
ジョージ・A・ロメロの『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』(1973)を基に製作されたパニック・ホラー。
ロメロは今回製作総指揮に回っています
 
最近ではめずらしくない「細菌によりゾンビ化した人間が人を襲う」系
オリジナルは未見だけど、73年にもうこれ撮ってたんですね。さすがロメロ
 
しかし、これ怖かった~。
グラウンドに突然ライフルを持った男が現れ、引き金を引こうとしたところを
町の保安官(ティモシー・オリファント)に射殺される・・
それが物語の始まりです
 
泥酔していたかと思われた、その男の血液からアルコールは検出されず
その後も、男と同じ無気力な表情を浮かべる人間が一家を襲うという事件が発生




 
同じ頃、川で軍の人間らしき死体が発見される
一週間ほど前に、飛行機のようなものが墜落するのを目撃したという人間まで現れるが
そんなことが、何故ニュースにもならないのか。
 
これもう、予告のあらすじにも書かれてるし、ロメロのオリジナルの副題にもあるので言いますが
墜落した軍用機には細菌兵器が積まれていて、なんと町の水源である川に墜落
それが流出しちゃったってわけなんですね
ニュースにもならないのは、明らかに軍がそれを隠しているから
 
この映画は、凶暴化していく人間の恐怖を描きつつ、
町に対する軍による措置(!)を描くわけですが。。

タイトルにもある「クレイジー」は果たしてゾンビ化した人間か、それとも  ってことですよね
 
恐怖の町から脱出すべく、サバイバルを繰り広げるのが
保安官デヴィッドと、医者でもある妻(ラダ・ミッチェル)。

ハラハラするシーン満載で、これがたいそう心臓に悪い。
でも、ハラハラしっぱなしだと案外麻痺してしまうもので、後半はちょっと飽きてきたかな
ここでもう少しドラマを入れてくれたらという気もしましたが
社会派な一面を入れつつのパニックホラーとしては上出来、映像もいいですね。
 
でも、こんな細菌兵器を使って、敵が凶暴になったら 逆効果ジャン(笑)

11/13~日本公開  東京映画祭でも上映されるようです