しまんちゅシネマ

映画ノート

ライト・スタッフ

 

cinema de しりとり 18回目 【ら】

今日は『オーケストラ!』から繋がって、「!」で始まる映画・・
「!」?!!!!??
あ、いや、「ら」で勘弁してください ってことで『ライト・スタッフ』。
 
トム・ウルフの同名ドキュメンタリー小説を原作とし
人類初の有人宇宙飛行をめざす男たちを描くドラマです。
監督は『存在の耐えられない軽さ』のフィリップ・カウフマン
 
ライト・スタッフ (1983) アメリ
監督:フィリップ・カウフマン
出演:サム・シェパー/スコット・グレン/フレッド・ウォードエド・ハリスデニス・クエイド
    バーバラ・ハーシーランス・ヘンリクセン/パメラ・リード/キャシー・ベイカ
■感想
1957年、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号打ち上げに成功。
冷戦状態にあったアメリカは、宇宙を制すものが世界を制すとして
宇宙に人を送り込むマーキュリー計画(1959~1963)をたちあげます。
かくして、人類初の宇宙飛行士として、その優秀な資質(ライト・スタッフ)を認められ選ばれたメンバーたちの
宇宙への挑戦と、彼らを見守る家族の姿を描いたのがこの作品。
 
いや~、国家の面目を背負って、ミッションに挑む男たちがかっこよすぎ!!
重圧はありながら、彼らの根底にあるのはフロンティア精神とプライド
そしてなにより飛行が好きで愛国心もある。
 
 

でも、もっとかっこよかったのが、高い飛行技術を持ちながら
大学出でないということで、メンバーから外された、チャック・イエガー(サム・シェパード)で
彼は、宇宙を目指すライトスタッフの活躍の裏で
音速飛行の限界に挑む続ける男。サム・シェパードに惚れた~
表舞台に立たないけれど、人間の限界に挑戦するストイックさを
ライトスタッフと対比させた描き方がクールです。

多分実際の映像を盛り込んでいるのでしょうけど、とにかく映像がすごい。
危険を承知で、見守る家族のドラマも秀逸。
 
 

宇宙飛行士を演じた出演者の中では、エド・ハリスが印象的ですね。
恐怖と戦うクライマックスシーンの怪演は見もの!w
成功者の中にもランクがあったりして、それをペーソスたっぷりに描いているのもいい。

160分という時間があっという間の面白さでした。
 

次は「」から始まる映画です。 (*・ε・*) フ~