しまんちゅシネマ

映画ノート

007 スカイフォール

今日の美女は・・
ボンドガールを挙げても良かったんだけどやめとこ
『007 スカイフォール』観てきました




007 スカイフォール
2012年(アメリカ)
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ ハビエル・バルデムジュディ・デンチレイフ・ファインズベン・ウィショー
ペレニス・マーロウ、ナオミ・ハリス


全世界に散らばっている諜報員たちのリストが奪われるという極めて危険な事態が発生。ボンドはリストを取り返すべく追跡する過程で、味方の誤射により橋から落下し姿を消した。さらにはMI6本部が何者かによってハッキング&爆破される事件が発生し……。(ぴあ映画生活より)

新ボンドシリーズおなじみの冒頭の追走劇
屋根の上をバイクで暴走したり、列車の上の奇想天外なアクションにサム・メンデスは新たな実力を見せ付ける。

でも本作の面白さは、心を鬼にしてギリギリの選択をするM(ジュディ・デンチ)の苦悩やスパイとして生きる者たちの葛藤が描かれるところにあり、これが深いのです。

金髪のハビエル・バルデムはジョーカー的悪役。
レイフ・ファインズベン・ウィショーなどMI6のスタッフたちの会話も小気味良くて楽しめたのだけど、ちょっと気になるところもあったのよねぇ。




まず残念なのはボンドガールの不在ですね。
一応ボンドガールに抜擢されたベレニス・マーロウはスタイルもよく綺麗だけど
目の化粧が濃くて個人的には魅力を感じないもんな。登場時間も短いし。
女性で目立ったのははむしろイヴ役ナオミ・ハリスでしょう。
女にしておくのが勿体ないほどに潔くてやんちゃさが魅力的。
次回作に出るのであれば期待ですね。




クレイグのアクションは文句なしにカッコいい。
けれど人間性が普通すぎてカリスマ性に欠ける部分もあったような。
女性を使い捨てにする部分など、冷酷さが垣間見えたり、楽しめるはずのイヴとの会話もちょっとワンパターン。

それでも要所要所にボンドグッズを配し、あの音楽を鳴らすのは
ファンには堪らないでしょう。
熾烈な戦いに原始的な「武器」を使うところには原点を感じます。
CGまみれになりつつある最近のアクション映画に警鐘を鳴らす意味もあったのかも。

IMAXのスクリーンに映えるエンタメ大作でした。

★★★★☆