しまんちゅシネマ

映画ノート

お達者コメディ/シルバー・ギャング


 
ビバ! 敬老!!
ちょっと早いですがお年寄り映画始めますね~。
トップバッターはHKさんのコメントで知った『お達者コメディ/シルバー・ギャング』
『ミッドナイト・ラン』『ジョー・ブラックをよろしく』のマーティン・ブレスト監督によるコメディ。
銀行強盗を企てる3人のおじいちゃんを描く日本未公開作品です。
お達者コメディ/シルバー・ギャング<未> (1979) アメリ
監督:マーティン・ブレスト
出演:ジョージ・バーンズ/アート・カーニー/リー・ストラスバーグ/チャールズ・ハラハン
 

ジョー、アル、ウィリーは共同生活をする仲良し3人組。
毎日公園のベンチでボーっとしては、家に帰るだけの暮らしに飽き飽きだが、ほかにすることもない。
ある日ジョー(ジョージ・バーンズ)が、銀行強盗を提案し・・・。
 
タイトルのお達者コメディってほど、お達者じゃないし、それほどコメディでもないですw
でも、何もかも分かり合った3人が、シニカルな会話もありながら
お互いいたわりあいながら生きてる様子が微笑ましく、二マっとしてしまうんですよね~。
 

銀行に押し入る様子も、こんな付け鼻とヒゲだし。スコ爺か!?w
「手をあげろ」なんて言っても、誰も「へ??」な感じw
それでもどうにか強盗に成功し、お金を手にするんだけど
年寄り3人、使い道もないってのがさびしい。
めいっぱい頑張って遊んでも疲れちゃって、挙句のはてに・・
長い人生には、悔いを残してることもあって、ウィリーの息子の話には泣けるし
後半は笑いよりも哀愁が漂っちゃいますねぇ。

お年寄り映画でいつも感じてしまうのは
仲間の死を淡々と受け入れなければならないことの切なさ。
それでも 精一杯の男気で人生まっとうしようとするジョー爺ちゃんが
粋でカッコいいのよね。たとえお漏らししちゃっても、うん。
原題の『GOING IN STYLE』は自分流に生きるって感じかな。
しみじみします。
あとから気づいたけど、アルを演じたアート・カーニー
ハリーとトント』のトント
・・じゃなくて、ハリーだわん。
 
しょっぱなから やっぱりお年寄り映画って好き!って思える映画に出会えて
嬉しかったですよ。
ちなみにジョーを演じたジョージ・バーンズは、96年にお亡くなりになってるけど
なんと享年100歳というご長寿爺ちゃんだったんだね。
イェーーイ!