しまんちゅシネマ

映画ノート

戦火の馬


 
今日は寒かったけど、今年初映画館~。
イギリスの小説をスティーヴン・スピルバーグが映画化した『戦火の馬』を観ました。
 
戦火の馬(2011)アメリ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴァインエミリー・ワトソンデヴィッド・シューリスベネディクト・カンバーバッチ
 
第一次世界大戦直前のイギリス
農家の主(ピーター・ミュラン)が競り落としたのは
息子アルバートジェレミー・アーヴァイン)が、誕生の時から心惹かれていた栗色の馬。
アルバートは馬をジョーイと名づけ、一家を助けるべく、ジョーイを農耕馬として育て上げる。
ところが戦争が勃発し、ジョーイは軍馬として騎兵隊に売られることになり・・・
 


スピルバーグの新作は、第一次大戦の戦火を生き抜く若い名馬と
青年の絆を描く作品です。
 
まず、馬のジョーイを誕生から描いているのがいいね。
段々に色んなことを覚えていく過程を見ているうちに
私もジョーイの成長を見守る母馬気分になるんだわ(笑)
こうなったらもう、愛くるしいジョーイのとりこ。
戦場で頑張るジョーイを応援し 青年との再会を心待ちにするしかないじゃない。

一番印象に残ったのは、
戦場で敵味方協力してジョーイを助けるシーン。
これはフランス映画の『戦場のアリア』のクリスマス休戦同様の効果がありました。
 
イギリス兵が剣をかざして敵陣に突入する一方で
ドイツ兵は機関銃で応戦するなど、戦い方も変わってきた時代だったんだと知ることになったし
大砲による噴煙の上がり方などのリアルな描き方は流石スピルバーグだと感じるところ。
ただ、ドイツ人もフランス人もみんな英語で話すものだから
私には敵味方を判断し難くて、乗りきれない部分があったのよね~(汗)
こういうのでリアリティを欠くというのはどうなんだ。
 
作品としてのレベルは高いと思うし、クラシカルな大作の雰囲気もある
クライマックスには涙も流れました。
 
ただ・・、見終わった後に特別に心に残るものがないのは、どうしたもんだ(汗)
戦争を背景にしていながら、ドラマの主体が馬と人との絆というところに
物足りなさを感じたのかもしれない。
馬の映画ですよ!と言われればそれまでだけどね(笑)