トム・ハーディ新作『欲望のバージニア』
禁酒法の時代に密造酒を扱った三兄弟を描く実話ベースのクライム・サスペンス。
原題:Lawless
監督:ジョン・ヒルコート
これは期待以上に良かった!!
違法な密造施設を取り締まる任務を与えられながら、実はとんでもない汚職役人。
ジットリ陰湿でホモっぽいかと思えば、異様なまでに暴力的。彼を知り尽くしすヒルコート監督は、
ガイ君のガイはキチガイのガイとばかりにwその狂気を最大限に引き出し、映画に緊張を与えることに成功しています。
レイクスは間違いなく今年一番の悪役でしょう。
ガイ自身が付け加えたという見事な分け目にも笑えるところで役を理解し演じきったガイにはオスカーをあげたい。
わがハーディは、凶暴だけど寡黙で朴訥とした次男坊のフォレストを演じてます。
ハーディがコメディ部門を担当しているとは夢にも思わなかっただけに新鮮でした。
グラマラスなジェシカ・チャステインやミアなど脇のキャラがたってます。
つい役者のことばかり書いてしまうのはキャラクターの面白さがこの映画の最大の魅力でもあると思うから。
バイオレンスとユーモアを共存させている点で、監督はタランティーノに近い作家性を持ってると言っていいかもしれません。
★★★★☆