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映画ノート

『エド・ゲイン』:『サイコ』のモデルのシリアル・キラー

エド・ゲイン (2000)アメリ
監督:チャック・パレロ
出演:スティーヴ・レイルズバック 、キャリー・スノッドグレス 、サリー・チャンプリン、 ナンシー・リネハン・チャールズ
1906年ウィスコンシン州プレインフィールドに生まれたエド・ゲインは、両親と兄とともに暮らしていた。
やがてアルコール中毒で父が他界すると、母オーガスタは二人の息子に対し異常なまでに厳格な躾を施した。
そして、ゲインが38歳の時、兄が死に、翌年最愛の母が他界すると、ゲインはひとり異常な世界に興味を抱き始める……。(yahoo映画より)

『サイコ』にはモデルがいたことを知り、『ヒッチコック』鑑賞の前に観てみました。
実在したシリアル・キラーエド・ゲインの犯罪シーンを描くサイコ・スリラーです。


このエド・ゲインさん、そもそも、母が生きているときから、墓から死体を掘り起こし、
鼻をコレクションしたりの異常行動はあったようだけど、
母の死後は、幻覚の母に命令され殺人を繰り返すようになったようですね。
『サイコ』の元ネタたらんところ。

このゲインさん、ちょっとばかし頭が弱そうで、何か仄めかしても周囲は本気にしないものだから
彼の犯行に気づいたときには、すでに15人の死体が解体されていたとのこと。



しかも、彼は殺した死体から性器や顔等を切り取り、縫い合わせて着たりする。
そこは『悪魔のいけにえ』の元ネタでしたか。
いやはや、とんでもない猟奇殺人犯だけど、ゲインの事件は、ホラー界に驚くほどの貢献をしたことになりますね。

母親がゲインが女性と接触するのを嫌い、厳格に育てたこともゲインの女体への異常な関心に繋がったのかなぁ。
虫も殺さぬ顔で、普段親切にしてくれる女性をターゲットに選ぶのは結局は母を求めていたんだろうか。

映画の冒頭と最後に本物のゲインの逮捕シーンなどが登場し
証拠の映像も一部映し出されるのでグロに耐性のない方はご注意くださいね。

怖さはさほどでなく、サイコスリラーとしてはそこそこだけど
罪悪感を感じないままに凶行に及ぶ姿をさり気なく描いているのは、リアルと言えるかもしれません。