しまんちゅシネマ

映画ノート

エヴァとステファンとすてきな家族







北欧特集2本目


原題:Tillsammans/Together
出演: リーサ・リンドグレン、ミカエル・ニクヴィスト、エンマ・サミュエルソン、 サム・ケッセル



1975年、スウェーデン。ある日、幼い姉弟エヴァとステファンの両親が大喧嘩を始めてしまう。やがて母は姉弟を連れて家を出ると、兄のもとに身を寄せる。そこは“Together”と呼ばれ風変わりの男女や家族が共同生活を送るコミューンだった。





このコミューン“Together”というのがヘンテコなところで、レズやオカマ、淫乱女や政治に執心する男など住民は変なヤツばかり。玄関を開けたエヴァたちが最初に目にするのが、下半身すっぽんぽんの女性のヘアヌードってどうよ(汗)
その後も男性のアレが出てきたり、無修正で見せられる方はたまったもんじゃない。
型に嵌りきれない大人たちが集う自分勝手な空間はマイナスな面ばかりが目に付き、途中で観るのをやめようかと思ったくらいだが、そうしなかったのは挿入されるポップやロックが少し懐かしかったからと、酒癖の悪い父を演じてるのが『ミレニアム(ドラゴンタトゥー)』シリーズのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)だったから。






それでも後半は、子供たち同士の交流により姉弟が社会性を獲得したり、
大人たちにもそれなりの変化があり、マイナスなだけで終わらなかったのは良かったし、孤独な老人のエピソードも好き。
でもやっぱり大人の喧嘩がもとで、幼い子供がこんなアブノーマルな場所で共同生活を送らなければならないのは不憫すぎるし、トラウマにならないかと心配になった。
日本のポスターを見てもほのぼのな雰囲気だけど、うーん、あまり好きな映画じゃなかったな。

子供も大人も、雪の積もった庭先で普通にサッカーに興じることのできるスウェーデンの皆さんは凄い。