しまんちゅシネマ

映画ノート

青春は過激で儚い!『スプリング・ブレイカーズ』




エバート氏塗りつぶし一本目に、公開中の『スプリング・ブレイカー』を観ました。
ミスター・ロンリー』などの鬼才ハーモニー・コリン監督による異色青春ドラマです。
スプリング・ブレイカーズ(2012)アメリカ     
監督:ハーモニー・コリン
出演:レイチェル・コリン、 セレーナ・ゴメス、 アシュレイ・ベンソン、 ジェームズ・フランコ、 ヴァネッサ・ハジェンズ
日本公開:6/15
 
退屈な大学生活を送る女の子4人組は、レストランで覆面強盗をして資金を稼ぎ
春休み(スプリング・ブレイク)をフロディダで過ごすことにした。
綺麗なビーチではじけまくる4人だが、遊びが過ぎて警察に捕まる始末に。
そんな時、4人のために保釈金を出すものが現れる・・




仲良し4人組にレイチェル・コリン(監督の奥さん)、セレーナ・ゴメスジャスティン・ビーバーの元カノw)、アシュレイ・ベンソンバネッサ・ハジェンズが扮し、ほぼ全編水着姿で目を楽しませてくれます。
若者と一緒に浜辺で過ごしている気になる映像表現がポップで面白い。



しかしキャンディ色弾けるお気軽ギャルムービーかと思えば、4人が逮捕され、
保釈金を積んだエイリアンと呼ばれるラッパー兼ドラッグディーラー(ジェームズ・フランコ)と出会う頃から雲行きが怪しくなる。

若者はこんなにも簡単に裏社会に足を踏み入れてしまうものかと、怖くもなりますが
フランコ君演じるラッパー風情のギャングは、基本無理強いはしない主義
彼女らは自分たちの意思で進む道を決めるんだよねぇ。




フランコ君がまたいいのですよ。
最初は銀歯のラッパールックにラッパー喋りでセンスのカケラもない家の装飾品を自慢する
軽く、いかにも成り上りものなフランク君に「誰?」と目を疑ったのだけど
話が進むにつれ、そんな容姿でもやっぱりカッコよく、フッと見せる孤独な瞳や優しさに
普段の安さとのギャップを感じたらもうだめ。女の子たち同様にフランコ君の虜です。

はっきり言って、女の子たちも、彼女らを悪の道に引き込むフランコ君も全然褒められない
なのに、観終わってからも頭から離れず、胸がキュンとするのは何故?
遥か昔に置き忘れた青春の憧憬・・ そんなことを感じる一本です。

ちなみにフランコ君がセレーナちゃんの歌を口パクで歌うビデオを見つけたので貼っておきますw
 
James Franco on WhoSay