しまんちゅシネマ

映画ノート

ディフェンドー 闇の仕事人






日本はゴールデン・ウィークに突入ですね。
5月はスローペースになりそうなので、特集せずに、気になってたものから観ていきます。
まずはこちら、ウディ・ハレルソンが街のヒーロー「ディフェンドー」を演じる未公開アクション・コメディ。

ディフェンドー 闇の仕事人(2009)アメリ

原題:Defendor
監督:ピーター・ステッビングス
出演:ウディ・ハレルソン、 カット・デニングス、 サンドラ・オー、 イライアス・コティーズマイケル・ケリー、 クラーク・ジョンソン


世間に蔓延る悪を許せないアーサーは、自らを「ディフェンドー」と名乗り、人々の平和を守るため夜の街に繰り出す。

 一般人が「スーパーヒーロー」を演じるという、最近流行のジャンルのパロディ的な一本ですが、本作が面白いのは、主人公がちょっぴり頭が薄い・・もとい、弱いことから、小学生並の知能で繰り広げる闘いぶり。
武器はビー玉や蜂(笑)




勇気だけは人一倍だけど、ちっとも強くないから敵にコテンパンにやられたり、
人に迷惑もかける。でも何かピュアで憎めず、警察も友人も、セラピストも
彼に優しいところが心温まります。
ウディ・ハレルソンがはまり役です。
ちなみにディフェンドーとは本来ディフェンダーであるところを、綴り間違えたのが始まりみたいだけど、そこをツッコむと酷く怒るw





 しかし彼が立ち向かうのが、街を牛耳るギャングだったりするから余りに無謀
売春娘とディフェンドーという、世間の外れ者同士の交流もピュアでね。笑えるコメディかと思えば、思いのほか心温まる作品になってるんですね。

 最初は友人がアーサーに優しすぎることに若干の違和感を覚えたのだけど、それには理由があった。
本当はコスチュームなどなくても、人の心を動かすことができるのだという描き方が心地よく、なかなかの快作でした。