しまんちゅシネマ

映画ノート

オキュラス/怨霊鏡



『人喰いトンネル』のマイク・フラナガン監督による心理ホラーです。
近所の映画館でまた貸切。
ホラーで一人は怖いっちゅーの(;´Д`)
オキュラス(原題) (2013)アメリ
原題:Oculus
監督:マイク・フラナガン
出演:カレン・ギラン/ブレントン・スウェイツ/ロリー・コクレイン/ケイティー・サッコフ
日本公開:未定
一家を不幸に陥れた鏡に復讐しようとする姉弟の話です。



両親と幸せに暮らしていたケイリー(13歳)とティム(10歳)の人生は、
父親が骨董の鏡を手に入れてから大きく狂わされます。
鏡のある書斎に閉じこもりがちになる父は次第に家族と疎遠になり、
夫の浮気を疑う母は精神を病んでいく。やがて壮絶な事件が起きます。



それから11年、殺人の罪で施設に入っていたティム(レントン・スウェイツ)が退所を許され
姉のケイリー(カレン・ギラン)は勤め先のオークションに出品された「あの鏡」を入手します。

ケイリーの目的は2つ。
事件が鏡のせいで起きたことを証明し、弟の罪を晴らすことと、鏡を永遠に葬り去ること!

空き家となった実家に鏡を持ち込み、超自然現象を映像に収めようとするケイリーでしたが・・  

鏡に住み着く邪悪なものにより不幸が起きるというのは『ポゼッション』
超然現象を映像に収めようとするところはパラノーマルシリーズ
他にも『光る目』や『ザ・ウーマン』『フッテージ』『リング』等、様々なホラーを繋ぎ合わせた感があるものの
これがなかなか上手く出来ていて面白かったんですよ。

なんと言っても上手いのは「鏡の能力」の使い方ですね。
鏡は人に幻覚を見せる力を持っていて、そのことで人の心を翻弄する。

鏡の自己防衛力も絶大で、様々なトリックを駆使して人を鏡の前におびき寄せ
破壊される前に、相手をやっつけるんです。

低予算のようで、CGを駆使した凄まじいバトルが描かれるわけではないので
地味だけど鏡のトリックとフラッシュバックにより、事件の一部始終が明かされる展開は見ごたえがあり
闘いを制すのは鏡か姉弟かというのにも興味が尽きません。

どちらかというと心理スリラーといった風でビジュアルの怖さはそれほどないので
ホラー苦手でも大丈夫。ってか、怖いはずのシーンで一人笑ってしまうところもあり
コメディとは言わないけれど、もしかしてパロディ?な面白さもありました。  

結末も上手くて楽しめたけど、まぁなんとも哀しいホラーでした。
続編に可能性を残す終わり方だったのでれも楽しみ。

監督は脚本も手がける方のようで、新しいホラーの星となりそうですね。

『人喰いトンネル』も観てみよう。