しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー



ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)アメリ
原題:Guardians of the Galaxy
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラットゾーイ・サルダナデイヴ・バウティスタジャイモン・フンスー/ ジョン・C・ライリー/ グレン・クローズベニチオ・デル・トロリー・ペイス ロナン/ マイケル・ルーカー
日本公開中

幼くして地球から誘拐されたピーター・クイルは、今や宇宙をまたにかけるプレイボーイのトレジャーハンター。ある日、クイルは強大な力を秘めたパワー・ストーン“オーブ”を手に入れるが、そのせいで銀河の支配を目論む闇の存在と、銀河の秩序を司るザンダー星の壮大な戦いに巻き込まれることに・・



ひょんなことから銀河の平和を守るために力を合わせることになる はみ出し者たちの活躍を描くマーヴェル原作のSFアクション大作です。

 評判良さそうなので観てきました。公開から3週間経ってることもあり、案の定貸切り(汗)
会場の反応を楽しめない貸切はいつもだとかなり残念なんですが、今回は正解。
泣いて笑って、音楽に合わせ椅子まで揺らして ノリノリで楽しんじゃいました(笑)

 スター・ロードことピーター・クイルを演じるのはクリス・プラット
子供のときに宇宙人に誘拐され、以来宇宙で暮らす彼は軽いノリのトレジャーハンターに成長。
アダプトされたときに持っていた母の形見のカセットテープで聴く70年代のポップスは地球とクイルを結ぶ全てであり彼を形付けているものなんですね。
音楽も勿論ですが、ウォークマンというのがまた懐かしくて私ら世代にはツボ。
冒頭の悲しい別れから一転、宇宙で繰り広げられる痛快アクションと音楽とクイルのダンスに
一気に引き込まれましたから。

 映画はその後、絶大なパワーを秘めたオーブという石をめぐり、宇宙制覇を狙う者たちが暗躍することになり、クイルは刑務所で出会ったならずものたちと宇宙を守るために戦います。



 脱獄という目的のために手を組んだ寄せ集め集団が次第に正義に目覚め、
反撥しあいながらやがて友情を築いていくのが、ベタながら心地よく
しかもメンバーそれぞれに仕込まれたドラマに泣かされたりしてね。
勿論それ以上に笑える部分が大きくて、期待以上に心を動かされたわけです。

 クイルもかなりいいですが、モフモフのアライグマなのにデンジャラスなロケット(声:ブラッドリー・クーパー)とその相棒(持ち物?)の木 グルートのコンビが最高。
エンドクレジットでグルートの声がヴィン・ディーゼルだと知って吹き出したし。
「アイ・アム・グルート」しか言わないのにつぶらな瞳と優しさで観客の心を掴むグルート
映画観たあと、木を植えた人も多いのでは?(笑)
最後はめちゃ幸せな気持ちになるしね。
今年の忘年会の出し物はだるまさんが転んだ的なあれで決まりでしょ。フィギュア欲しいわぁ。

 人間やるより宇宙人役のほうがはるかに嵌るゾーイ・サルダナ
意外な技を繰り出すマイケル・ルーカー等共演者も豪華。
欲を言えば悪役にもう少しユーモアを滲ませて欲しかったかも。




 ちなみにクリス・プラットって『her/世界でひとつの彼女』でホアキンの仕事仲間を演じたズボンの位置が高すぎる彼ですよね? あのポチャ男がマーヴェルの主役張るなんて誰が想像したでしょう。
ジェームズ・ガン監督がこんなSF大作を撮るとも想像してなかったですが
ま でも、『スーパー!』でもトンでもSFに移行して驚かされたし、素地はあったってことかな。
すでに続編の製作も決まっているとのこと。
さらに楽しいスペースオペラで楽しませて欲しいですね。