しまんちゅシネマ

映画ノート

ラビナス



何を思ったか、ブログ村で「英国俳優大好き」なるトラコミュを作っちゃいました。

参加してくれたsaoriさんお勧めの『ラビナス』がとっても面白かったので、今日は「クリス・プラットを探せ」をお休みしてこちらの感想を。




ラビナス(1999)アメリ
原題:Ravenous
監督:アントニア・バード
出演:ガイ・ピアースロバート・カーライル/デヴィッド・アークエット/ジェレミー・デイヴィス/ ジェフリー・ジョーンズ/ジョン・スペンサー/スティーヴン・スピネラ/ビル・ブロークトラップ
 

ストーリー
1847年、メキシコ・アメリカ戦争の最前線で戦い戦死したと思われたたボイド大尉(ガイ・ピアース)は、死体の中から発見された。しかし帰還を祝う席で出されたステーキを食べられず将軍の機嫌を損ねシェラ・ネバダ山脈の西にあるスペンサー砦に赴任させられる。

私は全然知らなかったんですが、これカニバリズムを描いたホラーサスペンスなんですね。1999年の作品ということで少々内容にも触れて書いていきます。





主演はボイド大尉を演じるガイ・ピアース。ガイ君は最前線で怖気づき、助けを呼ぶ仲間の声を聞きながら、死んだ振りをしてやり過ごした男。しかも死んだ仲間を食べて生きながらえていたようで・・。

そりゃ祝いの席で冴えない顔にもなるわな。小さな隊の守るスペンサー砦に左遷されたガイ君は、そこでロバート・カーライル演じるコルホーンと出会い、さらに運命を狂わされることになる、、という話。






いやはや、これ面白かったわ。

死んだ振りして生き延びたボイドは当然ながら罪の意識に苛まれるのですが、それ以上に彼を苦しめるのが「人肉の魅力」(笑)そんな彼の前に現れるコルホーンもまた人食いに嵌ってしまった男でしてw

欲望に抗おうとするボイドと快楽を享受するコルホーン、カニバリズムに魅せられた二人の壮絶な闘いが繰り広げられるわけですねぇ。面白いのは人肉を食べると元気百倍になり、死にかけていてもゾンビみたいに蘇ること(笑)

でもはまったら最後、どこまでも強欲になってしまうところが恐ろしい。これカニバリズムを題材にしたホラーサスペンスの形をとってるけれど、恐らく欲に魅せられたアメリカの姿を描いているんでしょう。

メキシコ・アメリカ戦争を舞台にしてることや、インディアン、メキシコ人、信仰に篤い者などが順番に殺されていくことからも想像がつきます。最後に二人が迎える決着は納得のいくものでした。しかもやっぱりね。。とちょっと皮肉を覗かせるところもうまい。

ということで、今日の英国俳優はガイ・ピアースロバート・カーライルのお二人。苦悩するガイ君もセクシーだったけど、いっちゃってるロバート・カーライルもすごいね。

二人の壮絶なる死闘を拝めたのも拾い物。アクションよし、ブラックなホラーコメディとしても楽しめました。



デヴィッド・アークエット入りシチュー美味しそうだったわw