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映画ノート

【映画】靴職人と魔法のミシン



靴職人と魔法のミシン(2014)アメリ
原題:The cobbler
監督:トム・マッカーシー
日本公開:2015/6/5

あらすじ
ニューヨークの下町の小さな靴修理店で働くマックス(アダム・サンドラー)は、老母と変化のない毎日を送っていた。ある日、愛用のミシンが壊れてしまい先祖代々伝わる旧式ミシンで直した靴を試し履きしたところ、何と靴の持ち主に変身し・・・
感想
扉をたたく人』のトム・マッカーシーによる本作は、魔法のミシンにより人生を変えていく男の話。
主演にアダム・サンドラー
にわかにファンになってしまったダン・スティーヴンスが主人公のご近所さんのイケメン君を演じてます。



4代続く小さな靴修理店を営むマックス(アダム・サンドラー)は、どう見ても暗く
仕事の腕は悪くないが意欲的とは言えない感じ。
マックスはある日、急ぎで依頼された靴を修理中、ミシンが壊れたことからやむなく古いミシンを出してきます。
無事修理を終え、さりげに履いてみたらば持ち主の姿に変身してしまってびっくり仰天 という話。

古いミシンに魔法の力があることを悟り、変身していたずらを楽しむマックスの様子がコミカルで楽しい。
でもマックスが変身した姿は別の役者が演じているわけで
コミカルな部分を担当するのは、アダム以外の役者ということになるんですね(笑)




その中でひときわ上手さを見せてくれたのが、ダン・スティーヴンス
外見はイケメン、でも中身はアダム・サンドラー(マックス)というダンのオフビートな演技が最高。
ちなみに、私がこれまでに観た2作品は本来のダンと外見も随分違っていて
彼の演じる英国ドラマ『ダウントン・アビー』のマシューファンからは悲痛な叫びも聞こえてくるほどなんですが、本作のダンは人のよさそうなイケメン君でファンは少し安心したかな。
私は知れば知るほどファンになっちゃいます。

映画に話を戻して・・と

本作ではマックスがなぜこんな暗い人間になってるのかというのが、実は大きなポイントでして
魔法のミシンに出会い、冒険を体験しながらマックスが本来の優しさや強さを発揮し
またトラウマを克服することで、人生を変えて行くところが感動のお話になっています。




途中ちょっとドタバタする部分があるし、人の靴を履くとその人になる というアイディアもそれほど生かされてないというのはあります。
ラストもイマイチすっきりしない(笑)
それでも隣人を演じるブシェミ先生やダスティン・ホフマンなどの共演者が素晴らしく
ショコラ風の音楽も耳に心地よく、しっとりとした味わいもあって素敵でした。