【映画】他人の眼
他人の眼(1980)アメリカ
原題:Eyes of a Stranger
監督:ケン・ウィーダーホーン
脚本:エリック・L・ブルーム / マーク・ジャクソン
出演:ロ―レン・チューズ/ジェニファー・ジェイソン・・リー/ジョン・ディサンティ/ピーター・デュプレー
主に若い女性を標的とした猟奇殺人事件が立て続けに起こり
ニュースキャスターのジェーン(ロ―レン・チューズ)は懸命に注意を呼び掛けた。
ジェーンにはかつて変質者に誘拐され、ショックから聾唖者となってしまった妹トレイシー(JJリー)がいて
この手の事件にとりわけ嫌悪感を抱いていたのだ。
ある日、深夜に帰宅したジェーンはアパートの地下駐車場で不可思議な行動をとる男を見かけ
事件との関連を疑う・・
【感想】
「アトランダム映画祭」のっかり特集3本目
入手困難ということで急きょコンペ作品から外されてしまった1本ですが
ジェニファー・ジェイソン・リーの映画デビュー作と聞けば観ないわけにいきません。
変更が告げられた時にはすでにアマゾンポチってたし(笑)
『13金』のプロダクション制作とあって、殺人事件自体が結構残忍
いきなり首チョンパですからね。(特殊メイクはトム・サヴィーニ)
どんだけ切れのいい包丁なんや。
でも殺人鬼は生身の人間で、それをニュースキャスターが独自に追うという構図がスリルを生み
スラッシャーを楽しむ以上の面白さがあります。
いきなりピンクのセーター姿で登場するJJがまた可愛いんだ
聾唖者ということでセリフはほとんどないですが、「見えない」演技が自然で
流石と思っちゃいました。
至近距離に犯人がいても気づかない感覚の鈍さは「んなことないだろ」と思うけど、
観客を楽しませる演出としてはあり。
後半は大活躍でサービスショットはファン必見です。
クローゼット、電話などのアイテムは既視感ありで
他のホラー映画の寄せ集めと言われてたり、リアリティに欠ける描写もあるものの
警察の捜査をほとんど見せることなく猟奇殺人事件を描ききる
80年代スリラーならではのシンプルさがよかった。