しまんちゅシネマ

映画ノート

或る夜の出来事


1934年(米)監督:フランク・キャプラ出演:クラーク・ゲイブル/クローデット・コルベール/ウォルター・コノリー/ロスコー・カーンズアラン・ヘイル/ウォード・ボンド【ストーリー】大金持ちの一人娘エリーは、勝手に婚約を交わしたことに怒った父親によって豪華船に監禁されるも恋人に逢いたくてそこから脱走、ニューヨーク行きのバスに乗り込んだ。そのバスには失業中の新聞記者ピーターも乗っていて、ちょっとしたごたごたからお知り合いになる。娘を探そうとする父親は新聞にデカデカと彼女の記事を載せ、それを読んだピーターは特ダネをモノにしようと何食わぬ顔で世間知らずのエリーに手を焼きながらも愉快な旅(あの有名なヒッチハイクなどなど……)を続けるのだった。やっとの思いでニューヨークに着いた二人。しかしそこで目にした新聞には“婚約を許す”と言う父親の記事が載っていた。が、その記事に困惑する二人……。そう、既に二人はお互いに惹かれ合う仲になっていたのだった!
■感想

「観るべきシリーズ」第3弾! 永遠のラブコメ或る夜の出来事」!


アカデミー主要5部門独占の永遠の名作。なるほど納得です。

昔の作品って、主人公が大金持ちとか、極貧とか、なんだか両極端ですよねw
本作のヒロインもお金持ちのお嬢様。
世間知らずなヒロイン、エリーの冒険っていうところがまず楽しいし、
最後に待っていたのは、とびきりの幸せ! 夢見心地でっす。

恋のお相手となるピーターの、ダンディな優しさがだんだんと見えてくる展開がいい。
バスの中で、演奏家たちの歌に合わせて、乗客がみんな歌いだすシーンも楽しいです。

ふと思ったんですけど‥二人がヒッチハイクをしようとするシーン。
ダンディに決めようとするクラーク・ゲイブルが、どうもドリフのカトちゃんと被るんですが(笑)
こういう古典的なコメディって、きっと今の(一昔前かw)コメディアンのお手本だったんでしょうね~。


あ、でも彼は後に名作「風と共に去りぬ」のバトラーで大ブレークしちゃってますから。
ドリフのお手本だったことがとっても意外でしたw
最初はおばさんメークのクローデット・コルベールに違和感を感じましたが、だんだんと可愛く見えるから不思議。

最後は二人の恋の成就に幸せな気持ちになれました。



★★★★☆