しまんちゅシネマ

映画ノート

バンテージ・ポイント


2008年(米)監督:ピート・トラヴィス出演:デニス・クエイドマシュー・フォックス/フォレスト・ウィッテカー/サイード・タグマウイ/エドゥアルド・ノリ   エガ/エドガー・ラミレスアイェレット・ゾラーシガーニー・ウィーヴァーウィリアム・ハート【ストーリー】テロ撲滅の国際サミットが開催されるスペインのサラマンカ。大観衆を集めた広場では、アシュトン米大統領によるスピーチが行なわれようとしていた。だが、演説が始まろうとした矢先、一発の銃声が轟き、大統領が狙撃されてしまう。続いて爆発も発生し、一瞬にして広場が混乱状態に陥る中、シークレット・サービスのトーマスとケントは狙撃犯の捜索に奔走する。そして、市長を護衛していた地元刑事エンリケの証言や、観光客のハワードが収めていたビデオカメラの映像などから、複数の容疑者が浮上するのだが…。
■感想
米大統領が観衆の前で狙撃され、建物が爆破される。

これが物語りが始まってすぐに起こってしまったので、ちょっと意表をつかれてしまいました!

と、驚く間もなく画面が戻った!(笑)

そう、画面をリワインドし(7回だっけ?)、シークレット・サービス、大統領、狙撃犯、地元刑事、観客など
それぞれの視点から描くことで大統領狙撃のすべてを明らかにするというもの。

いつも肝心なところで場面が戻されてしまうので、気が短い人には合わないかも(笑)
私も「ありゃ、ここで止まるか!」と、多少じれったさを感じたものの、霧が晴れるように色々と見えてくるのは面白い。

シークレット・サービスを演じたデニス・クエイドの熱血漢ぶりがいいよね。
スペインの狭い道、行き交う車を交わしながらの(、って、時々ぶつかってましたが)カーチェイスは迫力!!

それよりもスリリングだったのは、「ガタカ」を彷彿とさせる地元刑事の道路の横断!
スペインではあれ、普通ですか?^^;

ビデオカメラ片手のアメリカ人観光客にフォレスト・ウィテッカー
狙撃犯を偶然撮影してしまい、事件に関わっていく、離婚直前の悩める旅行者。
事件解決のキーパーソンであると同時に、彼のエピソードは作品にちょっとした温かさを与えてくれました。


個人的に残念だったのは、テロリストの皆さんがどれも同じ顔に見えて、混乱したこと(汗)
顔覚えるの苦手なもので。。
もう少し背景がわかると理解しやすのでは、と思うものの、特定の組織を刺激したりするのを避ける意味があったのかも。

でもね、セキュリティチェック、甘すぎませんか?
テロ撲滅の国際サミットなんていうシチュエーションで、こんな甘甘なわけないよな~。
その点で、ちょっと現実味を感じられなかったのが残念。

それでも、作品として面白く観れたので全然OKですけどね。


★★★★☆