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映画ノート

ハロウィン(ロブ・ゾンビ監督)


2007年(米)監督:ロブ・ゾンビオリジナル脚本:ジョン・カーペンター出演:マルコム・マクダウェルシェリ・ムーン・ゾンビ/タイラー・メイン/スカウト・テイラー=コンプトンブラッド・ドゥーリフ/ダニエル・ハリス/ウィリアム・フォーサイスウド・キアダニー・トレホビル・モーズリイ/ダエグ・フェアーク【ストーリー】アメリカ、イリノイ州の田舎町ハドンフィールドに暮らす孤独な少年、マイケル・マイヤーズ。学校では友だちもなくイジメの対象、家でも母は恋人と喧嘩ばかりして顧みてくれず、姉も冷たく当たるばかり。そして10月31日のハロウィンの夜、マイケルはかわいがっていた幼い妹ひとりを残し、ついに一家惨殺の凶行に及ぶ。その後、彼は厳重警備の精神病院に収容され、ルーミス医師の治療を受け始める。17年後、巨漢の青年へと成長したマイケルは精神病院を脱走、愛する妹を追ってハドンフィールドへと向かうのだったが…。
■感想
オスカー特集中断して‥
今日は時期外れですが『ハロウィン』を。
と言ってもジョン・カーペンターのオリジナルではなく、ロブ・ゾンビによるリメイク版の方ね。

ロブ・ゾンビ監督って、ミュージシャンでも活躍してるらしいのですが、マルチな才能のある人みたいですね。
監督の『デビルズ・リジェクト』はTVで何度か遭遇したものの、そのショッキングなシーンに途中リタイアしてましたが、本作は評判がよかったので観てみました。

カーペンター版『ハロウィン』は言わずと知れた人気のホラーで、8本の続編が撮られてます。
ロブ・ゾンビ版の本作は、「ハロウィン・ビギニング」というべき作品でした。



10歳で家族を惨殺したマイケル少年。
その後、医師の治療を受けながら獄中生活を送るものの、17年後に脱走。
彼の向かう先は‥というお話ですが、
興味深かったのが精神科医として17年間マイケルの治療にあたったルーミス医師の視点で、
マイケル・マイヤーズを分析しようとしている点。
マイケル・マイヤーズの少年時代からが描かれ、仮面を被り始めたいきさつ、その意味合いなどが解き明かされ、
その後ハロウィンに殺戮をくり返す理由なども分って来ます。
マイケル少年の母親を演じるのはシェリ・ムーン・ゾンビ。監督の奥さんですね。奇麗な人でした。
10歳のマイケルを演じるダエグ・フェアークは天才子役とも言われているようで、その不気味さは凄い^^;



精神科医ルーミス医師を演じるのが、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルですが
すっかりおじいちゃんになっちゃったですね。
ただ、残念だったのは医学的な見解が思いのほか深くなかったこと。分析自体はいいのだけど、精神科医としての関わりをもっと描いていると面白いと思うのだけど、仕方ないかな。

勿論ロブ・ゾンビ監督なので、ショッキングなシーンもあります。
印象的なのが、血の色のどす黒さで、これが不気味さに拍車をかけました。
脱走後ブギーマンと化した姿は、往年のスプラッターホラーの醍醐味でドキドキもの。
『ハロウィン』シリーズとして十分に楽しめる作品です。ロブ・ゾンビ版で続投も決定してますね。



★★★*☆





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