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映画ノート

母の眠り


1998年(米)監督:カール・フランクリン出演:メリル・ストリープレニー・ゼルウィガーウィリアム・ハート/トム・エヴェレット・スコット/ローレン・グレアム【ストーリー】メリル・ストリープレニー・ゼルウィガーウィリアム・ハート共演。大都会ニューヨークで、ジャーナリストとして精力的な毎日を送るエレン。母が病に倒れたと聞いた彼女は、キャリアを中断して帰郷する。女同士でありながら、自分とまったく違う平凡な人生を歩んできた母。そんな彼女ををあらためて直視したエレンは、やがて母に対する認識を変えてゆく。
■感想

祝オスカーノミネート 主演女優賞候補 メリル・ストリープ

『ダウト/あるカトリック学校で』で主演女優賞候補に選ばれたメリル。オスカー常連のベテランさんですね~。
『ダウト~』も観たかったんですが、いつのまにか上映終ってました^^;

『母の眠り』はピューリッツァ賞を受賞したジャーナリスト、アナ・クィンドレンの小説をもとに描いた家族ドラマですが、
メリルは本作でもアカデミー主演女優賞にノミネートの素晴らしい演技です。

メリルが演じるのは大学教授の妻ケイト。
ある日癌がみつかり手術を受けることに。夫(ウィリアム・ハート)はニューヨークでジャーナリストとして働く娘のエレン(レニー・ゼルウィガー)に看病を依頼します。
キャリアの中断を余儀なくされたことに憤りながらも、退院後の母の面倒をみるうち、エレンはそれまでの考えを変えることになります。
能天気で平凡‥一見そんな風に見える母の、うちに秘めた強さや苦労。
メリルが胸の内を娘に語るシーンに、家族を愛し支える主婦としての信念が窺え、これには号泣。

ところどころに、レニーが誰かのインタビューに答える形で母や父のことを語るシーンが挿入されるのですが
その意味は最後になって分って来ます。少しミステリーな要素を入れてるのも興味深いところでした。

メリルは太陽のように明るく振る舞いながら、家族のことを全て理解し慈しむ母親を好演。
病状が悪化してからのやつれた演技も流石に上手いです。
レニーも適役。ウィリアム・ハートの演じる父親象には共感出来ないものがあるものの、彼もストレスを抱えた人で、
人間誰も完璧であるはずもなく、、。彼も彼なりに妻を愛する夫でした。


主婦ってなんだろうって考えさせられましたね。
メリルの生き方には賛否あるかもしれませんが、私にはいたく染み入りました。

家族の気持ちを明るく照らし、心居心地の良い暮らしを提供することも、大切な主婦の仕事なんだなぁ。
観終わった後、どちらかというと殺風景な我が家を見渡し、、
奇麗にデコレーションしてみようかな、なんて思った次第です。

親子の絆、夫婦のありかた、仕事や結婚についてなど、色んなことを考えさせられる感動の一本です。

★★★★☆

《追記》
1/25に米映画俳優組合賞の発表があり、メリル・ストリープ主演女優賞を受賞しました。
授賞式は生放送で観たのですが、メリルの驚きぶりに大ウケしたので、この時の動画を貼っておきますね。

本命と言われるアン・ハサウェイなんかがキレイにドレスアップしてる中、メリルったら黒いブラウスに黒いパンツ姿。
ジュエリーもイヤリングのみという出で立ちで、完全に「枠外」と思い込んで授賞式に来てるのがウケる(笑)

スピーチでも「今年は私の年だとは思ってなかった。ドレスも買ってなかったのよ~」って(≧∀≦)
メリルの隣に座ってるのは『いつか眠りにつく前に』でも共演した娘さんのメイミー・ガマーですね。似てます。
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